レーザー光源で広色域実現
Facebook、“9mm以下”の薄型VRグラスのプロトタイプを公開。ホログラムと偏光を活用
Facebook Reality Labsは、薄型軽量VRグラスを実現するのための技術について、研究内容をブログ上で公開した。
素材に薄くて平らなフィルムを光学部品を使用することで、ディスプレイの厚さを9mm以下に抑えながらも、既存のVRゴーグルと同等の視野を実現したというもの。これにより、長時間のVRセッションなどが可能になるとしている。
既存のVRゴーグルは、液晶パネルにバックライトとなるLED光源、そして遠くに焦点を合わせるためのレンズという3つの組み合わせで表示しているが、これら視野光学系が重量と体積の大部分を占めている。今回、この部分を薄型化するための技術として、「ホログラフィック光学系」「偏光ベースの屈曲光学系」の2つを提案している。
ホログラフィック光学系では、クレジットカードに使われるホログラムと同じような仕組みを用いる。光学系にレーザー光と物体との相互作用を記録することにより、薄くて透明なステッカーのような物体で、レンズのように光を曲げることができるという。
しかしレンズを薄型化しても、表示パネルとレンズの間に空間を作らなければピントを合わせられないため、視野光学系全体は大きくなってしまうとのこと。これを偏光を利用して光の折り返しを行うことで、光をレンズ内で前後に移動させ、薄型化できると説明している。
また光源にレーザーを使用することで、人間の目に見える色の範囲に近い広色域を実現できる。一般的なディスプレイのsRGBよりも広い色域により、明るく照らされたネオンサインや、蝶の羽の虹色の光沢など、鮮やかで飽和した色を再現できるという。
同研究所ではこれまでで最も薄いVRディスプレイとしているが、現在は軽量・快適・高性能なAR/VR技術のための研究にとどまっており、実用化するために議論を行っているとのこと。また現在小型のプロトタイプでは、緑1色のみの表示だが、大型の試作機ではすでにフルカラーを実現。現在、小型のプロトタイプのフルカラー化を進めているという。
素材に薄くて平らなフィルムを光学部品を使用することで、ディスプレイの厚さを9mm以下に抑えながらも、既存のVRゴーグルと同等の視野を実現したというもの。これにより、長時間のVRセッションなどが可能になるとしている。
既存のVRゴーグルは、液晶パネルにバックライトとなるLED光源、そして遠くに焦点を合わせるためのレンズという3つの組み合わせで表示しているが、これら視野光学系が重量と体積の大部分を占めている。今回、この部分を薄型化するための技術として、「ホログラフィック光学系」「偏光ベースの屈曲光学系」の2つを提案している。
ホログラフィック光学系では、クレジットカードに使われるホログラムと同じような仕組みを用いる。光学系にレーザー光と物体との相互作用を記録することにより、薄くて透明なステッカーのような物体で、レンズのように光を曲げることができるという。
しかしレンズを薄型化しても、表示パネルとレンズの間に空間を作らなければピントを合わせられないため、視野光学系全体は大きくなってしまうとのこと。これを偏光を利用して光の折り返しを行うことで、光をレンズ内で前後に移動させ、薄型化できると説明している。
また光源にレーザーを使用することで、人間の目に見える色の範囲に近い広色域を実現できる。一般的なディスプレイのsRGBよりも広い色域により、明るく照らされたネオンサインや、蝶の羽の虹色の光沢など、鮮やかで飽和した色を再現できるという。
同研究所ではこれまでで最も薄いVRディスプレイとしているが、現在は軽量・快適・高性能なAR/VR技術のための研究にとどまっており、実用化するために議論を行っているとのこと。また現在小型のプロトタイプでは、緑1色のみの表示だが、大型の試作機ではすでにフルカラーを実現。現在、小型のプロトタイプのフルカラー化を進めているという。