本国スタッフが来日会見。Every Little Thing伊藤さんもゲスト登壇
ゼンハイザー、旗艦ゲーミングヘッドセット「GSP 600/500」国内発表。「オーディオの知見を活かしゲーミング分野へ取り組む」
ゼンハイザージャパンは2月6日、ゲーミングヘッドセットのフラグシップモデル「GSP 600」「GSP 500」の国内市場投入を発表。本国スタッフが来日しての発表会を開催し、製品の特徴や戦略を説明した。
発表会では、独ゼンハイザー本社のゲーム部門セールスディレクターであるティム・ボルカー氏、ビジネスマネージャーであるミハエル・テンプチェック氏が登壇し、GSPシリーズの特徴と同社のゲーミングデバイス戦略について話した。
「GSP 600」は今年1月に先立って情報公開されていた密閉型ゲーミングヘッドセット(関連ニュース)、「GSP 500」はその開放型モデルとなる。両機種ともに本日からオープンプライスで予約が開始され、予想実売価格は「GSP 600」が30,000円前後、「GSP 500」が28,000円前後。
両機種は密閉/開放型という構造の違い、チューニングと、イヤーパッド/ヘッドバンドの材質以外ほぼ同一の仕様となっている。エルゴノミクスデザインを採用した筐体に、アルミボイスコイルスピーカーを搭載する。
左ハウジングにはアームを上げるだけでミュートできる高感度マイク、右ハウジングには耳元で音量調整ができるボリュームホイールを内蔵。マイクは放送機器クラスのクオリティを備えるというノイズキャンセリングマイクとなっている。
初の試みとして、ヘッドバンド部には「アジャスタブルヘッドバンド」機構を搭載。ヘッドバンド中央のレバーを操作することで、能動的に側圧を調整することが可能となっている。
ハウジングとアームの間には、可動性と耐久性を両立した「2軸メタルヒンジシステム」を採用している。またインピーダンスを低く設計することで、PCのみならず家庭用ゲーム機など、様々な機器で使えることも利点とのことだ。
ドライバーは新型のアルミボイスコイルスピーカーを搭載。同社といえばオーディオ愛好家向けヘッドホン「HDシリーズ」が高い人気を誇っているが、その技術を採用しない理由についてティム氏に尋ねると、「オーディオファイル向けとゲーマー向けでは求められる再生周波数帯が異なる。HDシリーズのような大口径トランスデューサーを搭載することが常に良いとは限らず、それぞれの用途に適した性能があると考えている」と理由を語ってくれた。
ティム氏は同社がゲーミング製品に取り組む理由の一つとして、現在世界のPCゲーム市場が2億7,000万人以上の人口を抱えていることを説明。ゲーミングPCは大きな売上が見込める主力製品となっており、それに伴いヘッドセットなどのアクセサリーも成長し、ゲームプレーヤーの周辺機器への投資額も多いという。同社では、熱心なゲームプレーヤーであるハードコア/コアゲーマーを中心に製品訴求を行っていくと語った。
またティム氏は、「ゲーマーが真に求めているものはサウンドクオリティー、快適な装着感、マイクの明瞭さ」という、ある調査会社がゲーマーに対して行ったアンケート結果を引用。同社は老舗オーディオメーカーとしてヘッドホン、マイクの知見を蓄積しており、顧客の要望に応えられる強みとなっていると説明した。
またスクウェア・エニックスのRPGゲーム「FINAL FANTASY XV」の音響製作に同社のヘッドホンや、グループ会社であるノイマンのマイクが使われるなど「制作現場の機材でも使われているブランド」という事例も紹介した。
発表会の後半では、ゲーム好きというEvery Little Thingのギタリスト・伊藤一朗氏がゲストとして招かれ、GSP500を装着しながらスクウェア・エニックスのゲーム「ファイナルファンタジーXV WINDOWS EDITION」をプレイ。「外見からは想像もつかないが装着感がとても良く、環境音などはとてもリアル。音が楽しく聴ける」と感想を語った。
記者も会場で実際に聴いてみると、「GSP 600」は密閉型ながら低音がそれほど強くなく、細やかなゲームの効果音や環境音も労せず聴き取れる印象。逆に「GSP 500」は開放型ながら低音がやや強く、開放型の音抜けと低音の迫力を兼ね備えた音作りを感じさせた。
発表会では、独ゼンハイザー本社のゲーム部門セールスディレクターであるティム・ボルカー氏、ビジネスマネージャーであるミハエル・テンプチェック氏が登壇し、GSPシリーズの特徴と同社のゲーミングデバイス戦略について話した。
「GSP 600」は今年1月に先立って情報公開されていた密閉型ゲーミングヘッドセット(関連ニュース)、「GSP 500」はその開放型モデルとなる。両機種ともに本日からオープンプライスで予約が開始され、予想実売価格は「GSP 600」が30,000円前後、「GSP 500」が28,000円前後。
両機種は密閉/開放型という構造の違い、チューニングと、イヤーパッド/ヘッドバンドの材質以外ほぼ同一の仕様となっている。エルゴノミクスデザインを採用した筐体に、アルミボイスコイルスピーカーを搭載する。
左ハウジングにはアームを上げるだけでミュートできる高感度マイク、右ハウジングには耳元で音量調整ができるボリュームホイールを内蔵。マイクは放送機器クラスのクオリティを備えるというノイズキャンセリングマイクとなっている。
初の試みとして、ヘッドバンド部には「アジャスタブルヘッドバンド」機構を搭載。ヘッドバンド中央のレバーを操作することで、能動的に側圧を調整することが可能となっている。
ハウジングとアームの間には、可動性と耐久性を両立した「2軸メタルヒンジシステム」を採用している。またインピーダンスを低く設計することで、PCのみならず家庭用ゲーム機など、様々な機器で使えることも利点とのことだ。
ドライバーは新型のアルミボイスコイルスピーカーを搭載。同社といえばオーディオ愛好家向けヘッドホン「HDシリーズ」が高い人気を誇っているが、その技術を採用しない理由についてティム氏に尋ねると、「オーディオファイル向けとゲーマー向けでは求められる再生周波数帯が異なる。HDシリーズのような大口径トランスデューサーを搭載することが常に良いとは限らず、それぞれの用途に適した性能があると考えている」と理由を語ってくれた。
ティム氏は同社がゲーミング製品に取り組む理由の一つとして、現在世界のPCゲーム市場が2億7,000万人以上の人口を抱えていることを説明。ゲーミングPCは大きな売上が見込める主力製品となっており、それに伴いヘッドセットなどのアクセサリーも成長し、ゲームプレーヤーの周辺機器への投資額も多いという。同社では、熱心なゲームプレーヤーであるハードコア/コアゲーマーを中心に製品訴求を行っていくと語った。
またティム氏は、「ゲーマーが真に求めているものはサウンドクオリティー、快適な装着感、マイクの明瞭さ」という、ある調査会社がゲーマーに対して行ったアンケート結果を引用。同社は老舗オーディオメーカーとしてヘッドホン、マイクの知見を蓄積しており、顧客の要望に応えられる強みとなっていると説明した。
またスクウェア・エニックスのRPGゲーム「FINAL FANTASY XV」の音響製作に同社のヘッドホンや、グループ会社であるノイマンのマイクが使われるなど「制作現場の機材でも使われているブランド」という事例も紹介した。
発表会の後半では、ゲーム好きというEvery Little Thingのギタリスト・伊藤一朗氏がゲストとして招かれ、GSP500を装着しながらスクウェア・エニックスのゲーム「ファイナルファンタジーXV WINDOWS EDITION」をプレイ。「外見からは想像もつかないが装着感がとても良く、環境音などはとてもリアル。音が楽しく聴ける」と感想を語った。
記者も会場で実際に聴いてみると、「GSP 600」は密閉型ながら低音がそれほど強くなく、細やかなゲームの効果音や環境音も労せず聴き取れる印象。逆に「GSP 500」は開放型ながら低音がやや強く、開放型の音抜けと低音の迫力を兼ね備えた音作りを感じさせた。