独自AI「Adobe sensei」活用
Adobe、Creative Cloud機能強化。Photoshopでは髪の毛も高精度切り抜き、マッチフォントも強化
Adobeは、Creative Cloudの機能強化を発表。新型コロナウイルスが拡大し、ソーシャルディスタンスが要請される時代においてクリエーターをサポートするためのアップデートを公開した。
Adobe Creative Cloudエバンジェリストの仲尾毅氏によると、この数ヶ月の間に、Creative Cloudの利用者数や、オンラインセミナーの参加人数が急速に拡大しているという。このような時代において、Adobeの使命としてクリエイティビティの促進、クリエイターの成功を手助けしていきたいと考えていると述べた。
Photoshopは今年誕生30年を迎えた。これにあわせてデスクトップ版、iPad版双方に新機能を追加。被写体の選択機能を強化し、特に人物について自動的に抽出が行えるようにしている。髪の毛などはこれまで高精度な切り抜きが難しかったが、今回のアップデートではワンクリックで選択ができるようになっている。
また、マッチフォント機能も強化。縦書きや複数行の場合でもフォントを認識し、OSに搭載されているものから類似のフォントを選定してくれる。また、他の人から受け取ったデータについて一致するフォントが存在しない場合、その都度置き換えが必要だったが、アップデート後は自動的にマッチングが行われ、1万7000以上のAdobe Fontのなかから近いものをリストアップしてくれる。
Illustratorについては、これまでのローカル保存のみから、Photoshop等にはすでに搭載されていたクラウドドキュメント保存が選べるようになった。またバージョンの履歴を管理できるようになり、過去のバージョンに戻すこともできるようになっている。またアートボードも、50m×50mといった巨大サイズでも作ることができるようになった。
InDesignについては、レビュー機能を強化。作成したデータを他の人に確認してもらう場合、メールアドレスで招待を送り、招待された人はブラウザ上でビジュアルを確認、必要な情報を記入し、作成者にフィードバックを返すことができる。作成者はInDesign上でレビューを確認、修正ができるため、メール等の他のツールを開く必要がなく、作業効率の向上が見込めるという。
Adobe Colorは、プロジェクトに合わせたカラー選択をサポートするツール。ブラウザ上で利用でき、類似色や補色などカラーハーモニーの選定ができるほか、デザイナーがカラーテーマを共有することができる。「アクセシビリティツール」が新機能として加わり、ユニバーサルデザインへの意識が高まる中、色覚障害者や高齢者など色の見え方が異なる人に対しても、伝わりやすい色のレコメンドをしてくれる。
Lightroomでは、CameraRAW機能のUIを刷新。また、たとえば肌の色だけを明るくしたいなど、選択範囲だけの色相変更が行える。さらに異なるバージョンの保存が可能になり、モノクロバージョン、ヴィヴィッドバージョンなどいくつかのカラーパターンをひとつのデータ上で管理できる。また、クレジットなどの「透かし」がデスクトップ版でも使用可能になった。
そのほか、自分の編集内容をグローバルに公開でき、あるいは他のクリエイターの編集工程を見ることができる「Discoverセクション」を強化。ただチュートリアルを見るだけではなく、プロのクリエイターがどう作っているかを学ぶことができる。
iPad用アプリケーション「Adobe Fresco」については、スポイトツールに「マルチカラースポイト」を追加。さまざまな色が混じり合っているシーンから抽出ができ、混合ブラシとして使えるようになる。また、ベクターブラシも利用可能になり、ベクターのトリミング機能も搭載。はみ出ている線分をワンタッチで消去することができる。
さらにAdobeは、世界中のクリエイターの支援のために600万ドルの提供を約束するほか、教育機関の支援として遠隔学習を可能にするe-ラーニングの利用期間を90日間に延長。「個人だけではなく、中小企業、教育機関などを継続的にサポートできる方法を見極める」としている。
Adobe Creative Cloudエバンジェリストの仲尾毅氏によると、この数ヶ月の間に、Creative Cloudの利用者数や、オンラインセミナーの参加人数が急速に拡大しているという。このような時代において、Adobeの使命としてクリエイティビティの促進、クリエイターの成功を手助けしていきたいと考えていると述べた。
Photoshopは今年誕生30年を迎えた。これにあわせてデスクトップ版、iPad版双方に新機能を追加。被写体の選択機能を強化し、特に人物について自動的に抽出が行えるようにしている。髪の毛などはこれまで高精度な切り抜きが難しかったが、今回のアップデートではワンクリックで選択ができるようになっている。
また、マッチフォント機能も強化。縦書きや複数行の場合でもフォントを認識し、OSに搭載されているものから類似のフォントを選定してくれる。また、他の人から受け取ったデータについて一致するフォントが存在しない場合、その都度置き換えが必要だったが、アップデート後は自動的にマッチングが行われ、1万7000以上のAdobe Fontのなかから近いものをリストアップしてくれる。
Illustratorについては、これまでのローカル保存のみから、Photoshop等にはすでに搭載されていたクラウドドキュメント保存が選べるようになった。またバージョンの履歴を管理できるようになり、過去のバージョンに戻すこともできるようになっている。またアートボードも、50m×50mといった巨大サイズでも作ることができるようになった。
InDesignについては、レビュー機能を強化。作成したデータを他の人に確認してもらう場合、メールアドレスで招待を送り、招待された人はブラウザ上でビジュアルを確認、必要な情報を記入し、作成者にフィードバックを返すことができる。作成者はInDesign上でレビューを確認、修正ができるため、メール等の他のツールを開く必要がなく、作業効率の向上が見込めるという。
Adobe Colorは、プロジェクトに合わせたカラー選択をサポートするツール。ブラウザ上で利用でき、類似色や補色などカラーハーモニーの選定ができるほか、デザイナーがカラーテーマを共有することができる。「アクセシビリティツール」が新機能として加わり、ユニバーサルデザインへの意識が高まる中、色覚障害者や高齢者など色の見え方が異なる人に対しても、伝わりやすい色のレコメンドをしてくれる。
Lightroomでは、CameraRAW機能のUIを刷新。また、たとえば肌の色だけを明るくしたいなど、選択範囲だけの色相変更が行える。さらに異なるバージョンの保存が可能になり、モノクロバージョン、ヴィヴィッドバージョンなどいくつかのカラーパターンをひとつのデータ上で管理できる。また、クレジットなどの「透かし」がデスクトップ版でも使用可能になった。
そのほか、自分の編集内容をグローバルに公開でき、あるいは他のクリエイターの編集工程を見ることができる「Discoverセクション」を強化。ただチュートリアルを見るだけではなく、プロのクリエイターがどう作っているかを学ぶことができる。
iPad用アプリケーション「Adobe Fresco」については、スポイトツールに「マルチカラースポイト」を追加。さまざまな色が混じり合っているシーンから抽出ができ、混合ブラシとして使えるようになる。また、ベクターブラシも利用可能になり、ベクターのトリミング機能も搭載。はみ出ている線分をワンタッチで消去することができる。
さらにAdobeは、世界中のクリエイターの支援のために600万ドルの提供を約束するほか、教育機関の支援として遠隔学習を可能にするe-ラーニングの利用期間を90日間に延長。「個人だけではなく、中小企業、教育機関などを継続的にサポートできる方法を見極める」としている。