iPhoneをウェブカメラにする機能も
「macOS 13 Ventura」発表。Stage Managerなど新機能、ゲーミング性能も大幅向上
米アップルが、開発者向けカンファレンス「WWDC22」のキーノートで、新たなmac向けOS「macOS Ventura」を発表した。バージョンナンバーは13。
新機能として最初に紹介されたのは、Stage Manager機能。これは、多数のアプリケーションやウィンドウを開くことで、ごちゃごちゃと収拾がつきにくくなる画面上を整理できる機能で、ウインドウをグループ化して配置し、そのグループを切り替えることで扱いやすくする。作業中のアプリは画面中央に配置され、サイドに使用していないアプリを自動的に整理する。
また、検索機能のSpotlightが改善され、写真ライブラリ内の画像を検索可能になったほか、Live Text APIにより、画像に写り込んでいる文字を認識して検索するといったことも可能になる。
ウェブブラウザのSafariでは、新しい共有タブグループ機能を搭載し、複数メンバーでの共有を可能にした。そのほか、インターネット利用におけるパスワードの使用をなくすための広範な取り組みとして、Passkeysを導入している。Passkeysはセキュリティ標準化団体FIDO Alianceが推進する新しい認証の仕組みで、パスワードの代わりにiPhoneなどをロック解除する際の生体認証(Face IDやTouch ID)を利用することで、悪意ある者にログインのための情報を奪われにくくする。
Passkeysについては、アップル、Google、マイクロソフトといった企業が推進を表明している。そのため、iPhoneやiPadを使ってiOSまたはmacOS以外のデバイスのアカウントにログインすることなどもいずれ可能になるはずだ。
macOS Venturaには、Continuity Cameraと称する新しいコミュニケーション機能も追加された。これはMacでビデオ通話をする際に、iPhoneのフロントカメラをウェブカメラとして使う機能。macOSは近くのiPhoneを自動認識してワイヤレスで接続する。iPhoneのポートレートモードなども利用可能だ。そのほか、Macで開始したFaceTimeを開始してから、途中でiPhoneやiPadに切り替えるといったことも可能にする。
サプライズ感が大きかったのは、macOSのグラフィックスAPI「Metal」が更新して「Metal 3」となり、そこに含まれるMetal FXアップスケーリング技術により、ゲーミング性能が大幅に向上したことかもしれない。
Metal FXはNVIDIA GPUで言うところのDLSS機能に相当し、ゲームを軽量かつ高画質で動かすことを可能にする。これによりWindowsのゲーミングPCに遜色ないレベルのゲームが、Apple Silicon搭載のMacでも動作可能になった。
今回の発表では『No Man's Sky』『バイオハザード ヴィレッジ』といった大作ゲームがMetal 3のFXアップスケーリングを使用して開発中、年内リリース予定であることが発表されたが、たとえば『バイオハザード ヴィレッジ』の場合は、MacBook Airなら1080p解像度で「快適に」プレイ可能、Mac Studioなら4K解像度で実行できるとのこと。『No Man's Sky』も、年内にMacとiPadで発売される際には、Metal FXアップスケーリングを使用する予定だ。
そのほか細かい変更としては、macOSの環境設定の画面が大きく変更され、iPhoneやiPadに似た外観に改めている。ここ最近のmacOSはUIをじわじわとiOSに寄せてきており、その流れの一環と言えるだろう。
アップルは7月にmacOS Venturaのパブリックベータをリリース、今秋には対応するMac向けに無料のアップデートとして正式配信する予定だ。
新機能として最初に紹介されたのは、Stage Manager機能。これは、多数のアプリケーションやウィンドウを開くことで、ごちゃごちゃと収拾がつきにくくなる画面上を整理できる機能で、ウインドウをグループ化して配置し、そのグループを切り替えることで扱いやすくする。作業中のアプリは画面中央に配置され、サイドに使用していないアプリを自動的に整理する。
また、検索機能のSpotlightが改善され、写真ライブラリ内の画像を検索可能になったほか、Live Text APIにより、画像に写り込んでいる文字を認識して検索するといったことも可能になる。
ウェブブラウザのSafariでは、新しい共有タブグループ機能を搭載し、複数メンバーでの共有を可能にした。そのほか、インターネット利用におけるパスワードの使用をなくすための広範な取り組みとして、Passkeysを導入している。Passkeysはセキュリティ標準化団体FIDO Alianceが推進する新しい認証の仕組みで、パスワードの代わりにiPhoneなどをロック解除する際の生体認証(Face IDやTouch ID)を利用することで、悪意ある者にログインのための情報を奪われにくくする。
Passkeysについては、アップル、Google、マイクロソフトといった企業が推進を表明している。そのため、iPhoneやiPadを使ってiOSまたはmacOS以外のデバイスのアカウントにログインすることなどもいずれ可能になるはずだ。
macOS Venturaには、Continuity Cameraと称する新しいコミュニケーション機能も追加された。これはMacでビデオ通話をする際に、iPhoneのフロントカメラをウェブカメラとして使う機能。macOSは近くのiPhoneを自動認識してワイヤレスで接続する。iPhoneのポートレートモードなども利用可能だ。そのほか、Macで開始したFaceTimeを開始してから、途中でiPhoneやiPadに切り替えるといったことも可能にする。
サプライズ感が大きかったのは、macOSのグラフィックスAPI「Metal」が更新して「Metal 3」となり、そこに含まれるMetal FXアップスケーリング技術により、ゲーミング性能が大幅に向上したことかもしれない。
Metal FXはNVIDIA GPUで言うところのDLSS機能に相当し、ゲームを軽量かつ高画質で動かすことを可能にする。これによりWindowsのゲーミングPCに遜色ないレベルのゲームが、Apple Silicon搭載のMacでも動作可能になった。
今回の発表では『No Man's Sky』『バイオハザード ヴィレッジ』といった大作ゲームがMetal 3のFXアップスケーリングを使用して開発中、年内リリース予定であることが発表されたが、たとえば『バイオハザード ヴィレッジ』の場合は、MacBook Airなら1080p解像度で「快適に」プレイ可能、Mac Studioなら4K解像度で実行できるとのこと。『No Man's Sky』も、年内にMacとiPadで発売される際には、Metal FXアップスケーリングを使用する予定だ。
そのほか細かい変更としては、macOSの環境設定の画面が大きく変更され、iPhoneやiPadに似た外観に改めている。ここ最近のmacOSはUIをじわじわとiOSに寄せてきており、その流れの一環と言えるだろう。
アップルは7月にmacOS Venturaのパブリックベータをリリース、今秋には対応するMac向けに無料のアップデートとして正式配信する予定だ。