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共同作業用の機能も拡充

「iPadOS 16」はマルチタスク機能強化。M1搭載モデルは最大8つのウィンドウで“PCのように使える”

公開日 2022/06/07 05:49 Kiyoshi Tane
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アップルは本日、WWDC 2022にて次期「iPadOS 16」を正式発表した。iOS 16と共通するいくつかの新機能のほか、新たなコラボレーション機能や専用の天気アプリが追加。さらに待望されていたマルチタスク機能の強化、つまりPCのように「異なるサイズの複数ウィンドウ」を扱うことが可能となった。

「iPadOS 16」が正式発表

最大4つのウィンドウと外部ディスプレイのフルサポート



新たな「ステージマネージャ」は、アプリとウインドウを自動的に整理し、タスク間の切り替えをすばやく簡単にするもの。iPadとしては初めて「重なり合う異なるサイズのウインドウ」を単一のビューで作成できるようになる。

「ステージマネージャ」

iPad単体では最大4つのウィンドウを開くことができ、外部ディスプレイ(最大6K解像度)を繋ぐことでさらに4つ、合計で8つのアプリを表示しながら作業できる。このステージマネージャ機能は、M1チップを搭載したiPad ProとiPad Airのみで利用可能だ。

外部ディスプレイに対応

リアルタイムの共同作業アプリ



デジタルホワイトボードのような「パワフルな新しい共同作業アプリケーション」が年内にiPadOSに加わると予告。アプリ内でユーザーはコンテンツを追加したり、リアルタイムで編集しながら、他の参加者による投稿も表示できる。

共同作業アプリケーションが登場

またApple Pencilにも完全対応している。ほかにはFaceTimeからセッションを始めたり、他の参加者によるアップデートをメッセージのスレッドで確認できる機能も備える。

Safariに共同作業とセキュリティの新機能が追加



共有タブグループを使うことで、ユーザーは友達と共同作業したり、共同作業中に瞬時にタブのアップデートを確認できる。このタブグループには専用のスタートページがあり、背景画像、ブックマーク、そして全員が表示および編集できる独自のセクションをカスタマイズ可能とのことだ。

Safariに追加される共有タブグループ

またパスワードに代わるパスキーがiPadでも利用できるようになり、Safariでのブラウズがさらに安全になるという。パスキーはiPadに保存され、外部サーバーには決して保存されないため、ハッカーが漏洩させたりユーザーを騙して共有できないとのこと。さらにiPadでQRコードをスキャンして、Face IDまたはTouch IDで認証することで、アップル製および他社製デバイス上のウェブサイトやアプリにサインインできる。

天気アプリがiPadに登場



ようやくアップル純正の天気アプリが提供されることになる。タップして気象情報を見たり、マップで降水量、空気質、気温も確認できる。

アップル純正の天気アプリがiPadにも

またユーザーが住んでいる地域で、重大な気象警報が発令された場合に通知を受け取ることや、色付けされたスケールで空気質をチェックすることも可能だ。

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