テレビの「音」を良くすれば、感動はもっと深まる!
低価格&コンパクト&高品位なオンキヨーの2.1chホームシアターシステム「BASE-V30HDX(BB)」を聴く
来年の地デジ移行に備えて薄型テレビは買ったけれど、音についてはなんの対策もしていない…という方は多いのでは? 昨今の薄型テレビは画質のクオリティが格段に上がっているだけに、音も本格的に楽しめるシステムを揃えれば、相乗効果で感動が飛躍的にアップすること間違いなし!今回、高橋 敦氏がオンキヨーのコンパクトな2.1chホームシアターシステム「BASE-V30HDX(BB)」をチェック。本機のクオリティをレポートする。
■高橋 敦氏がチェック!
「BASE-V30HDX(BB)」はコンパクトだけど侮れないヤツ
■BASE-V30HDX(BB)購入ユーザーから寄せられたコメントをチェック
◇ ◇ ◇
■テレビの「音」を良くすれば、感動はもっと深まる!
大画面からパーソナルサイズまで、近年のテレビの高画質化は驚くほどだ。リビングにせよ自室にせよ、テレビの画質にはある程度満足している方も多いのではないだろうか。
となると「次は音を良くしよう!」をおすすめしたい。何しろ最近は映画や音楽のBD、最新ゲームと、サウンド面も素晴らしい作品が多い。オーディオシステムを整えてその本当の音を引き出せば、映画の感動やゲームの楽しさはさらに増すのだ。
とはいえ「出せる金額にも設置スペースにも限度がある」という現実がある。
そこで今回紹介するBASE-V30HDXだ。手頃な価格と最小限の設置スペース、そしてクオリティと最新鋭の機能まで兼ね備えるパッケージである。
AVアンプ+左右スピーカー+サブウーファーの、いわゆる2.1ch構成で、見ての通りどのコンポーネントもコンパクトで設置性は良好。パーソナルサイズのテレビと組み合わせても違和感はない。
またONKYO DIRECT限定販売のオールブラックモデルは特に、最近のテレビやゲームコンソールと色調が合う。それらと合うということはつまりそのまま、一般的なインテリアに溶け込むということだ。
アンプ部は通常のAVアンプの半分ほどのサイズ。しかし、高剛性のシャーシに各回路を最適配置、D/A変換時に発生するパルス性のデジタルノイズを大幅に低減する同社特許技術VLSCなど、同社が培ってきたノウハウや技術が惜しみなく注ぎ込まれている。
機能的にも、HDMI Ver.1.4aに対応し、3D映像信号の伝送とオーディオリターンチャンネルを実現と最新鋭。BDロスレス音声の伝送とデコードにも当然対応する。そのHDMI端子は入力×3を用意。レコーダーとゲームコンソールをつないでもまだ1端子の余裕があり、安心だ。
また本機はデジタル音声入力も用意する。ここに同社のiPodトランスポート「ND-S1」を接続というのも、音楽ファンは視野に入れておきたい。ちなみに「ND-S1」も、ONKYO DIRECT限定でブラックモデルの「ND-S1(B)」が用意されている。システムをブラックで統一したい方は要チェックだ。
スピーカーとサブウーファーにもそれぞれ、異種素材の3層一体成型で優れた特性を得るA-OMFモノコック振動板、低ノイズかつ質感の高い低域を実現するエアロ・アコースティック・ドライブと、同社ならではの技術を採用。音の最後の出口まで、価格やサイズを言い訳にしない高音質設計である。
ではそれらの成果、実際の音質をチェックしていこう。
■初めての本格オーディオに安心のクオリティ
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版・破」の冒頭シーン。左右の広がりが大きく、加えてその中での音の配置の精巧さと明瞭さが良い。プラグ(コクピット)内の音声通信や警告音、ボタン操作の音などが、音場の中でそれぞれの位置にピシッと定位。良質な小型スピーカーは定位感に優れる例が多いが、まさにそれだ。
台詞も含めて個々の音は、厚みや響きはさほど強調せずに、すっとクリアに届いてくる。そのため音場に適度な余白が残され、それも空間性を高めている要因だろう。
そして特筆しておきたいのはサブウーファー。これが存在感を下手に主張しない。低域が弱いという意味ではない。メインスピーカーとのつながり、バランスが実に良好なのだ。
小型スピーカーによる高精度の描写をサブウーファーの低域がごく自然に支える。このコンビネーションは本機の大きな強みだ。
Theater-Dimensionalによるバーチャルサラウンドも効果的。プラグ内に全方位から音声や警告音などが流し込まれてくる。この類いの機能はセンターの台詞の音像がぶれる場合も多いが、本機ではそこも気にならない。
CDなどステレオ音楽ソースの再生も良好。左右フロントのみのダイレクト再生だとベースはさすがに不足。しかしリスニングモードを「ステレオ」にすると、サブウーファーが投入されてベースが躍動する。こちらの常用をおすすめしたい。
音質を確認し終えてトータルで考えても、実にバランスの良いパッケージと言える。最新仕様への対応、スピーカー追加による5.1chへの拡張性も備えており、将来を見越しても安心して購入できる。
ユーザーにとって「初めての本格オーディオ」になるであろうエントリー向けの製品だからこそ、音質も安心感も大切。本機はその資質を十分に備えた製品だ。
■高橋 敦氏がチェック!
「BASE-V30HDX(BB)」はコンパクトだけど侮れないヤツ
■BASE-V30HDX(BB)購入ユーザーから寄せられたコメントをチェック
■テレビの「音」を良くすれば、感動はもっと深まる!
大画面からパーソナルサイズまで、近年のテレビの高画質化は驚くほどだ。リビングにせよ自室にせよ、テレビの画質にはある程度満足している方も多いのではないだろうか。
となると「次は音を良くしよう!」をおすすめしたい。何しろ最近は映画や音楽のBD、最新ゲームと、サウンド面も素晴らしい作品が多い。オーディオシステムを整えてその本当の音を引き出せば、映画の感動やゲームの楽しさはさらに増すのだ。
とはいえ「出せる金額にも設置スペースにも限度がある」という現実がある。
そこで今回紹介するBASE-V30HDXだ。手頃な価格と最小限の設置スペース、そしてクオリティと最新鋭の機能まで兼ね備えるパッケージである。
オンキヨー |
AVアンプ+左右スピーカー+サブウーファーの、いわゆる2.1ch構成で、見ての通りどのコンポーネントもコンパクトで設置性は良好。パーソナルサイズのテレビと組み合わせても違和感はない。
またONKYO DIRECT限定販売のオールブラックモデルは特に、最近のテレビやゲームコンソールと色調が合う。それらと合うということはつまりそのまま、一般的なインテリアに溶け込むということだ。
アンプ部は通常のAVアンプの半分ほどのサイズ。しかし、高剛性のシャーシに各回路を最適配置、D/A変換時に発生するパルス性のデジタルノイズを大幅に低減する同社特許技術VLSCなど、同社が培ってきたノウハウや技術が惜しみなく注ぎ込まれている。
機能的にも、HDMI Ver.1.4aに対応し、3D映像信号の伝送とオーディオリターンチャンネルを実現と最新鋭。BDロスレス音声の伝送とデコードにも当然対応する。そのHDMI端子は入力×3を用意。レコーダーとゲームコンソールをつないでもまだ1端子の余裕があり、安心だ。
また本機はデジタル音声入力も用意する。ここに同社のiPodトランスポート「ND-S1」を接続というのも、音楽ファンは視野に入れておきたい。ちなみに「ND-S1」も、ONKYO DIRECT限定でブラックモデルの「ND-S1(B)」が用意されている。システムをブラックで統一したい方は要チェックだ。
スピーカーとサブウーファーにもそれぞれ、異種素材の3層一体成型で優れた特性を得るA-OMFモノコック振動板、低ノイズかつ質感の高い低域を実現するエアロ・アコースティック・ドライブと、同社ならではの技術を採用。音の最後の出口まで、価格やサイズを言い訳にしない高音質設計である。
ではそれらの成果、実際の音質をチェックしていこう。
■初めての本格オーディオに安心のクオリティ
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版・破」の冒頭シーン。左右の広がりが大きく、加えてその中での音の配置の精巧さと明瞭さが良い。プラグ(コクピット)内の音声通信や警告音、ボタン操作の音などが、音場の中でそれぞれの位置にピシッと定位。良質な小型スピーカーは定位感に優れる例が多いが、まさにそれだ。
台詞も含めて個々の音は、厚みや響きはさほど強調せずに、すっとクリアに届いてくる。そのため音場に適度な余白が残され、それも空間性を高めている要因だろう。
そして特筆しておきたいのはサブウーファー。これが存在感を下手に主張しない。低域が弱いという意味ではない。メインスピーカーとのつながり、バランスが実に良好なのだ。
小型スピーカーによる高精度の描写をサブウーファーの低域がごく自然に支える。このコンビネーションは本機の大きな強みだ。
Theater-Dimensionalによるバーチャルサラウンドも効果的。プラグ内に全方位から音声や警告音などが流し込まれてくる。この類いの機能はセンターの台詞の音像がぶれる場合も多いが、本機ではそこも気にならない。
CDなどステレオ音楽ソースの再生も良好。左右フロントのみのダイレクト再生だとベースはさすがに不足。しかしリスニングモードを「ステレオ」にすると、サブウーファーが投入されてベースが躍動する。こちらの常用をおすすめしたい。
音質を確認し終えてトータルで考えても、実にバランスの良いパッケージと言える。最新仕様への対応、スピーカー追加による5.1chへの拡張性も備えており、将来を見越しても安心して購入できる。
ユーザーにとって「初めての本格オーディオ」になるであろうエントリー向けの製品だからこそ、音質も安心感も大切。本機はその資質を十分に備えた製品だ。
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◆執筆者プロフィール 高橋 敦 Atsushi Takahashi 埼玉県浦和市(現さいたま市)出身。東洋大学哲学科中退。大学中退後、パーソナルコンピュータ系の記事を中心にライターとしての活動を開始。現在はデジタルオーディオ及びビジュアル機器、Apple Macintosh、それらの周辺状況などに関する記事執筆を中心に活動する。また、ロック・ポップスを中心に、年代や国境を問わず様々な音楽を愛聴。 その興味は演奏や録音の技術などにまで及び、オーディオ評に独自の視点を与えている。 |
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