iTunes要らずで様々な動画をストリーミング
Apple TVを使いこなす − WMV/AVIもワイヤレス配信できる話題のフリーウェア「AirFlick」レビュー
■AirFlickを導入する
AirFlickの動作条件は、Mac OS X 10.6(Snow Leopard)以降。トランスコーディングのために、フリーのメディアプレイヤーソフト「VLC media player」または「ffmpeg」のどちらかも必要となる。
その導入方法だが、AirFlick本体はErica Sadun女史のWebサイトから「AirFlick-0.15.zip」(12月27日時点の最新バージョン)をダウンロードし、適当なフォルダに展開するだけ。続いてはトランスコーディングソフトの導入だ。
結論からいうと、現行バージョンのv0.15では、VLCに与えるトランスコード用パラメータに難があるようで、どのビデオを再生しても正常にストリーミングされない。現時点では、コマンドラインベースのffmpegを導入するほうが確実だろう(Mac OS X Snow Leopardに付属のXcode Toolsが必要)。
しかし、多数のライブラリに依存するffmpegを自力でコンパイルすることは難しいため、Mac OS XでUNIX由来のソフトを導入するときに活用される「Mac Ports」を導入しよう。パッケージをインストールした後、ターミナルを起動して「sudo port install ffmpeg-devel」と実行し、管理者のパスワードを入力してから1時間ほど待てばffmpegの導入は完了だ。
なお、AirFlickはVLC、ffmpegの順にトランスコーディングソフトの有無をチェックするため、ffmpegの導入後はVLCをアプリケーションフォルダから移動するか、適当な名前にリネームしておくこと。そうすれば、AirFlick起動後に現れる空欄へビデオファイルをドラッグ&ドロップし、再生ボタンをクリックする程度でApple TVにビデオを配信できるようになるはずだ。
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$ sudo port install ffmpeg-devel [return]
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