初のコンシューマー向け製品
AudysseyのiPodドックスピーカー「South of Market Audio Dock」の実力をチェック
あのAudyssey(オーディシー)から、ついにiPod用スピーカーシステムが登場した。Apple Online Storeなどから購入できる。
Audysseyという名前を聞いたことがある方は多いだろうが、その実態をよく知らない方もいるかもしれない。Audysseyという会社の主な業務はハードウェアの販売ではなく、開発したオーディオ技術の他社供与だから、これまでは、あまり表舞台に出てくることはなかった。
まずはAudysseyについて簡単に紹介しておこう。
Audysseyは、最適な音響空間・音質の創造を目指し、南カリフォルニア大学での研究からスピンアウトする形で設立された。創設者には、音響工学の教授はもちろん、ルーカスフィルムの技術責任者としてTHX(映像・音響の品質の認定規格)を開発したTom Holman氏も含まれている。
AVユーザーが同社の名前を見聞きするのはAVアンプの話題が多いはずだ。自動音場補正を行う「Audyssey MultEQ」シリーズをはじめ、同社の様々な音響技術が大手各社のAVアンプに採用されている。その採用実績の多さは、Audysseyの技術の高さ、信頼性を示している。設立は2002年と比較的若い会社だが、すでにAVの世界に欠かせない存在となっている。
そのAudysseyが、自社の名を冠した一般向けハードウェア製品をはじめて開発・販売するのが、この「South of Market Audio Dock」だ。iPod/iPhone用スピーカーという注目度の高い分野に製品を投入することで、「Audyssey」という名前を広く知らしめるという狙いもあるだろう。
■ユニークながら使いやすさを考慮した本体デザイン
まずインパクトがあるのはそのルックスだ。良い意味でスピーカーらしくないというか、オブジェのような独特の存在感がある。
スピーカーユニットはリスナーの正面ではなく、左右側面に配置されており、それぞれ4インチウーファーと0.75インチツイーターが搭載されている。
前面に差し出されるように配置されたドックにボリュームボタンが一体化されているのは、巧みなデザインだ。iPodをセットして操作するときに自然に指が届く。
操作性でいうと、リモコンの感触も良好。カードサイズだが適当な厚みがあり、手の中への収まりがよい。クリック感の心地よいボタンは、再生・一時停止とスキップ、ボリューム、マイクミュート、通話開始、スピーカーミュートが用意されている。しかもリモコンはマグネットで本体にくっつけることができるので、スマートに収納でき、部屋の中で見失う心配もない。
なお本機は背面にUSB端子も備えている。iPodとパソコンとの同期という、ドック本来の役割も果たすことができる。
リモコンのボタンでピンときた方も多いだろうが、本機はA2DPプロファイル対応のBluetooth機能も搭載している。iPhoneとの組み合わせでは、本機のスピーカーと内蔵マイクでのハンズフリー通話も可能だ。
もちろんBluetooth接続時には、本機をドックから外して手元で操作できる。Bluetooth接続時の音質も悪くないので、操作性を重視する方はこちらのスタイルを主に利用するのもアリだろう。なお入力系は他に3.5mmミニ端子も用意されており、iPod以外のプレーヤーの接続も可能だ。
そして本機に、Audysseyならではの音響技術が注ぎ込まれていることは言うまでもない。音質チューニング技術の「Audyssey EQ」、低域側の再生帯域を拡張する「Audyssey BassXT」、小音量再生時に低音の豊かさを自動調整する「Audyssey Dynamic EQ」、通話時に声を聞き取りやすくする「Audyssey Dynamic Voice」、そして後述する「Audyssey Dynamic Volume」と「Audyssey Tilt」だ。
では、いよいよ「Audyssey South of Market Audio Dock」のサウンドや使い勝手を実際にチェックしていこう。
Audysseyという名前を聞いたことがある方は多いだろうが、その実態をよく知らない方もいるかもしれない。Audysseyという会社の主な業務はハードウェアの販売ではなく、開発したオーディオ技術の他社供与だから、これまでは、あまり表舞台に出てくることはなかった。
まずはAudysseyについて簡単に紹介しておこう。
Audysseyは、最適な音響空間・音質の創造を目指し、南カリフォルニア大学での研究からスピンアウトする形で設立された。創設者には、音響工学の教授はもちろん、ルーカスフィルムの技術責任者としてTHX(映像・音響の品質の認定規格)を開発したTom Holman氏も含まれている。
AVユーザーが同社の名前を見聞きするのはAVアンプの話題が多いはずだ。自動音場補正を行う「Audyssey MultEQ」シリーズをはじめ、同社の様々な音響技術が大手各社のAVアンプに採用されている。その採用実績の多さは、Audysseyの技術の高さ、信頼性を示している。設立は2002年と比較的若い会社だが、すでにAVの世界に欠かせない存在となっている。
そのAudysseyが、自社の名を冠した一般向けハードウェア製品をはじめて開発・販売するのが、この「South of Market Audio Dock」だ。iPod/iPhone用スピーカーという注目度の高い分野に製品を投入することで、「Audyssey」という名前を広く知らしめるという狙いもあるだろう。
■ユニークながら使いやすさを考慮した本体デザイン
まずインパクトがあるのはそのルックスだ。良い意味でスピーカーらしくないというか、オブジェのような独特の存在感がある。
スピーカーユニットはリスナーの正面ではなく、左右側面に配置されており、それぞれ4インチウーファーと0.75インチツイーターが搭載されている。
前面に差し出されるように配置されたドックにボリュームボタンが一体化されているのは、巧みなデザインだ。iPodをセットして操作するときに自然に指が届く。
操作性でいうと、リモコンの感触も良好。カードサイズだが適当な厚みがあり、手の中への収まりがよい。クリック感の心地よいボタンは、再生・一時停止とスキップ、ボリューム、マイクミュート、通話開始、スピーカーミュートが用意されている。しかもリモコンはマグネットで本体にくっつけることができるので、スマートに収納でき、部屋の中で見失う心配もない。
なお本機は背面にUSB端子も備えている。iPodとパソコンとの同期という、ドック本来の役割も果たすことができる。
リモコンのボタンでピンときた方も多いだろうが、本機はA2DPプロファイル対応のBluetooth機能も搭載している。iPhoneとの組み合わせでは、本機のスピーカーと内蔵マイクでのハンズフリー通話も可能だ。
もちろんBluetooth接続時には、本機をドックから外して手元で操作できる。Bluetooth接続時の音質も悪くないので、操作性を重視する方はこちらのスタイルを主に利用するのもアリだろう。なお入力系は他に3.5mmミニ端子も用意されており、iPod以外のプレーヤーの接続も可能だ。
そして本機に、Audysseyならではの音響技術が注ぎ込まれていることは言うまでもない。音質チューニング技術の「Audyssey EQ」、低域側の再生帯域を拡張する「Audyssey BassXT」、小音量再生時に低音の豊かさを自動調整する「Audyssey Dynamic EQ」、通話時に声を聞き取りやすくする「Audyssey Dynamic Voice」、そして後述する「Audyssey Dynamic Volume」と「Audyssey Tilt」だ。
では、いよいよ「Audyssey South of Market Audio Dock」のサウンドや使い勝手を実際にチェックしていこう。
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