BDレコーダーの「スマホ連携」を使いこなす − 主要4社の機能を一斉比較

■パナソニック

パナソニックは録画・再生機能の充実と、iOS/Android双方への対応に力を入れている。遠隔録画予約では、厳密にはWebブラウザー経由のサービスではあるが、「DiMORA」（http://dimora.jp/）がiOS/Androidスマートフォンでの利用に対応している。「再生・リモコン操作」については、iPad専用アプリの「DIGA Remote」を使って、BDレコーダー“DIGA”の録画一覧をiPadの画面に表示し、再生・早送りなどの操作が行える。番組シーン検索サービス「MeMORA」（http://me-mora.jp/）との連動により、手元の操作が快適に行えることも特徴だ。

なお、パナソニック製品どうしで連携できる録画ネットワーク「お部屋ジャンプリンク」は、残念ながら現在のところスマートフォンに対応していない。また「録画番組の持ち出し」については、同社の直販サイト「パナセンス」限定商品として発売された、“ポケットサーバー”「DY-PS10」を組み合わせれば、DIGAの録画番組をSDカードで本機に持ち出し、無線LAN経由でiPhone/iPod touchにストリーミングし、視聴を行うことができる。DIGA最新モデルの番組持ちだし機能の対応状況詳細については、同社の動作確認ページを参照頂きたい。


なお“DIGA”からの「録画番組の持ち出し」では、フィーチャーフォン向け機能として、USBケーブル接続による持ち出しと、SDカードにワンセグ画質で書き出し持ち出す転送機能を備えている。パナソニック製スマートフォンへの番組持ち出しについては、本稿執筆時点ではまだ対応機種は発表されていない。


■ソニー

ソニーのアプリもBDレコーダーの録画機能のサポートに重きを置いた内容だ。「遠隔録画予約」については、これもWebブラウザ経由のサービスとなるが、iOS/Android対応のアプリ「Chan-Toru」から操作が行え、スマートフォン操作に最適化したGUIも提供されている。またAndroidスマートフォンでは、音声認識で番組を検索する「Koe-Kara」（関連ニュース）も利用できる。

「再生・リモコン操作」についても「Chan-Toru」経由で行うことができ、外出先から自宅のBDレコーダーが操作可能だ。「スマートフォンでの番組視聴」については、今後“Sony Tablet”での対応が予定されている。

BDレコーダーの「おでかけ転送」機能は、転送先デバイスをUSBケーブル接続して専用ファイルを転送する方式を採用している。AQUOS Phoneの一部機種などはおでかけ転送に対応した機種が存在するが、同じグループのソニー・エリクソン製スマートフォンで「おでかけ転送」に対応している機種はまだない。詳しくは同社の動作確認ページを参照してほしい。