マナーモードなど便利な撮影サポート機能も
撮影・ハンドリング性能をさらに高めた“Everio”新スタンダード ー 「Eシリーズ」をテスト
コンパクトで携帯性に優れたビデオカメラで好評を博したEverio“GZ HM600シリーズ”の後継機だ。一見すると従来機とあまり変わらないようにも見えるが、これまでのサイズをさらに詰めて全長で2mm、重量で5gほど削減している(いずれも撮影時サイズ)。見方によっては「たったこれだけ?」と思われそうだが、従来機だって十分に小さかったわけで、それをさらにカメラ系の能力を高めながら、画質を飛躍的に向上させているのだ。技術陣の努力は相当なものだったと思う。
カメラ系だが、総画素で332万画素の裏面照射CMOSセンサーを搭載。従来比でほぼ倍となる画素数を確保している。手ブレ補正を電子式としたこともあり、有効画素はフルHD収録に必要な207万画素に届いていないが、画質はスペック上で見ても間違いなくアップした。とくに細部での再現性が向上したのが確かで、ノイズも一段と減った感じだ。この結果、抜けが良くなり、色彩の再現性も一段とレベルアップしている。夜景でのノイズもかなり抑えられており、肉眼で見るよりも明るく撮れるほどだ。筒内反射が若干見られるが、気になるほどではないだろう。
また、広角端の画角を38.3mm相当にまで広げ、これが撮影時の使いやすさに大きく貢献している。新たにダイナミックズームに対応したのも大きなトピックで、画質劣化がほとんどない状態で54倍もの超望遠撮影ができてしまうのは驚きだ。運動会等で大活躍するのは確実だろう。ただ、注意点として、この望遠撮影を行う場合はほとんど手振れ補正の効果がなくなってしまうので、三脚を併用すると良いだろう。
ビデオカメラには欠かせない手ブレ補正は電子式だが、アクティブモードにすることで効果はかなり高くなった。前機種と比較してみても、歩きながらでも画面がかなり安定するようになったのは評価できる。ペット検出機能やアニメーション撮影機能など、撮影の楽しみを広げる機能の追加も本機の大きな特徴だ。JVCはこの辺りの機能にはかなりのこだわりを持っており、ペットの顔検出で自動的にシャッターが切れたり、被写体の動きに追従するアニメーションは見ているだけでも楽しい。
また、おそらくビデオカメラでは初めての搭載になると思われるが、「マナーモード」は他の機種でも採用は広がるのではないだろうか。暗い場所でや静かな場所でモニターの明るさを低減したり、動作音を止める必要があることは、わかっていてもかなり面倒なものだ。これがボタン一つの操作で行えるので使い勝手の上でも評価できる。その他、主要な機能は上位機に倣うもので、24Mbpsでのハイビットレート撮影や、インテリジェントオート撮影機能にも対応。K2技術やズームマイク、LEDライトを搭載する。
本機は欲しいと思われていた機能を搭載しながらより身近な価格帯で実現しており、その意味で魅力たっぷりの普及機に仕上がったと言っていいだろう。
【SPEC GZ-E265】
●動画記録方式:AVCHD規格準拠 MPEG-4 AVC/H.264 ●音声:Dolby Digital 2ch ●撮像素子:1/4.1型 高感度 裏面照射CMOS センサー 332万画素 ●レンズ:光学40倍 コニカミノルタHDレンズ ●最低被写体照度:3ルクス ●液晶モニター:16:9ワイドクリアブライトII 3.0型(23万ドット) ●記録メディア:32GB 内蔵メモリー、SDXC/SDHC/SDカード ●消費電力:約2.4W ●外形寸法:51W×55H×119Dmm(バッテリー含む) ●質量:約230g(バッテリー含む)
【SPEC GZ-E225】
●動画記録方式:AVCHD規格準拠 MPEG-4 AVC/H.264 ●音声:Dolby Digital 2ch ●撮像素子:1/5.8型 高感度 裏面照射CMOS センサー 150万画素 ●レンズ:光学40倍 コニカミノルタHDレンズ ●最低被写体照度:3ルクス ●液晶モニター:16:9ワイドクリアブライトII 3.0型(23万ドット) ●記録メディア:8GB 内蔵メモリー、SDXC/SDHC/SDカード ●消費電力:約2.2W ●外形寸法:51W×55H×119Dmm(バッテリー含む) ●質量:約215g(バッテリー含む)
【SPEC GZ-E220】
●動画記録方式:AVCHD規格準拠 MPEG-4 AVC/H.264 ●音声:Dolby Digital 2ch ●撮像素子:1/5.8型 高感度 裏面照射CMOS センサー 150万画素 ●レンズ:光学40倍 コニカミノルタHDレンズ ●最低被写体照度:3ルクス ●液晶モニター:16:9ワイドクリアブライトII 3.0型(23万ドット) ●記録メディア:8GB 内蔵メモリー、SDXC/SDHC/SDカード ●消費電力:約2.2W ●外形寸法:51W×55H×119Dmm(バッテリー含む) ●質量:約215g(バッテリー含む)
◆会田肇
自動車雑誌編集者を経てフリーとなる。クルマ、スポーツ、旅行などアウトドアな趣味を多く持ち、アウトドア系オーディオビジュアルライターとしての第一人者。カー雑誌などでカーナビをはじめとするカーAVを中心とした取材、執筆に従事する一方で、ビデオカメラやデジタルカメラの批評活動を積極的に続けている。
カメラ系だが、総画素で332万画素の裏面照射CMOSセンサーを搭載。従来比でほぼ倍となる画素数を確保している。手ブレ補正を電子式としたこともあり、有効画素はフルHD収録に必要な207万画素に届いていないが、画質はスペック上で見ても間違いなくアップした。とくに細部での再現性が向上したのが確かで、ノイズも一段と減った感じだ。この結果、抜けが良くなり、色彩の再現性も一段とレベルアップしている。夜景でのノイズもかなり抑えられており、肉眼で見るよりも明るく撮れるほどだ。筒内反射が若干見られるが、気になるほどではないだろう。
また、広角端の画角を38.3mm相当にまで広げ、これが撮影時の使いやすさに大きく貢献している。新たにダイナミックズームに対応したのも大きなトピックで、画質劣化がほとんどない状態で54倍もの超望遠撮影ができてしまうのは驚きだ。運動会等で大活躍するのは確実だろう。ただ、注意点として、この望遠撮影を行う場合はほとんど手振れ補正の効果がなくなってしまうので、三脚を併用すると良いだろう。
ビデオカメラには欠かせない手ブレ補正は電子式だが、アクティブモードにすることで効果はかなり高くなった。前機種と比較してみても、歩きながらでも画面がかなり安定するようになったのは評価できる。ペット検出機能やアニメーション撮影機能など、撮影の楽しみを広げる機能の追加も本機の大きな特徴だ。JVCはこの辺りの機能にはかなりのこだわりを持っており、ペットの顔検出で自動的にシャッターが切れたり、被写体の動きに追従するアニメーションは見ているだけでも楽しい。
また、おそらくビデオカメラでは初めての搭載になると思われるが、「マナーモード」は他の機種でも採用は広がるのではないだろうか。暗い場所でや静かな場所でモニターの明るさを低減したり、動作音を止める必要があることは、わかっていてもかなり面倒なものだ。これがボタン一つの操作で行えるので使い勝手の上でも評価できる。その他、主要な機能は上位機に倣うもので、24Mbpsでのハイビットレート撮影や、インテリジェントオート撮影機能にも対応。K2技術やズームマイク、LEDライトを搭載する。
本機は欲しいと思われていた機能を搭載しながらより身近な価格帯で実現しており、その意味で魅力たっぷりの普及機に仕上がったと言っていいだろう。
【SPEC GZ-E265】
●動画記録方式:AVCHD規格準拠 MPEG-4 AVC/H.264 ●音声:Dolby Digital 2ch ●撮像素子:1/4.1型 高感度 裏面照射CMOS センサー 332万画素 ●レンズ:光学40倍 コニカミノルタHDレンズ ●最低被写体照度:3ルクス ●液晶モニター:16:9ワイドクリアブライトII 3.0型(23万ドット) ●記録メディア:32GB 内蔵メモリー、SDXC/SDHC/SDカード ●消費電力:約2.4W ●外形寸法:51W×55H×119Dmm(バッテリー含む) ●質量:約230g(バッテリー含む)
【SPEC GZ-E225】
●動画記録方式:AVCHD規格準拠 MPEG-4 AVC/H.264 ●音声:Dolby Digital 2ch ●撮像素子:1/5.8型 高感度 裏面照射CMOS センサー 150万画素 ●レンズ:光学40倍 コニカミノルタHDレンズ ●最低被写体照度:3ルクス ●液晶モニター:16:9ワイドクリアブライトII 3.0型(23万ドット) ●記録メディア:8GB 内蔵メモリー、SDXC/SDHC/SDカード ●消費電力:約2.2W ●外形寸法:51W×55H×119Dmm(バッテリー含む) ●質量:約215g(バッテリー含む)
【SPEC GZ-E220】
●動画記録方式:AVCHD規格準拠 MPEG-4 AVC/H.264 ●音声:Dolby Digital 2ch ●撮像素子:1/5.8型 高感度 裏面照射CMOS センサー 150万画素 ●レンズ:光学40倍 コニカミノルタHDレンズ ●最低被写体照度:3ルクス ●液晶モニター:16:9ワイドクリアブライトII 3.0型(23万ドット) ●記録メディア:8GB 内蔵メモリー、SDXC/SDHC/SDカード ●消費電力:約2.2W ●外形寸法:51W×55H×119Dmm(バッテリー含む) ●質量:約215g(バッテリー含む)
◆会田肇
自動車雑誌編集者を経てフリーとなる。クルマ、スポーツ、旅行などアウトドアな趣味を多く持ち、アウトドア系オーディオビジュアルライターとしての第一人者。カー雑誌などでカーナビをはじめとするカーAVを中心とした取材、執筆に従事する一方で、ビデオカメラやデジタルカメラの批評活動を積極的に続けている。