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一条真人の体当たり実験室

【レビュー】Wi-Fiでスマホと快適連携 − デジカメの可能性を広げるソニー「DSC-TX300V」

公開日 2012/03/30 15:54 一条真人
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転送する画像を、表示されている画像、もしくは任意のものを選択するかを選ぶと、転送モードになる。そこから転送したい機器とTransferJetのアイコンの位置を合わせれば画像が転送される。

メニューからTransferJetをタッチして起動

転送したい画像を選択して、転送開始

前述の通り、本機はTransferJetに対応したクレードルが付属している。このため、TransferJet非対応のパソコンでも、手軽に「置くだけ転送」が利用できるのが嬉しい。

転送モードになると、アイコン位置を合わせるようにガイドが表示される

さらにこのクレードルですごいのが、ワイヤレス(無接点)充電ができるところ。USB接続でパソコンやACから充電することもできるが、付属のクレードルに載せるだけでも無接点で充電できてしまう。ケーブル接続が面倒と感じる人には最高のソリューションだ。

無接点充電可能な付属クレードルはトランスファージェット転送にも対応しており、通信ポイントを示すのアイコンがある

クレードルへの給電はUSBでパソコンと接続しても、ACアダプタを使っても行うことができる

■強力な動画撮影時のアクティブ手ブレ補正

TX300Vは動画撮影も強力で、1080/60p動画を撮影できる。ソニーのビデオカメラの大きな特徴は手ブレを大幅に減少させるアクティブ手ブレ補正。このTX300Vにもそのアクティブ手ブレ補正が搭載されているのだが、ビデオカメラに搭載されている手ブレ補正に迫るような効き具合に驚かされる。

もっとも、HDR-PJ760Vなどソニーの最新ビデオカメラは、今回の世代から「空間光学手ブレ補正」により、さらに約13倍も安定するように進化しているので、前世代機の補正に迫るというレベルなのだが、筆者が試した範囲では、いくつかの他社のビデオカメラのアクティブ補正よりも明らかに安定している。TX300Vは、ソニーがどれほど手ブレ補正技術において卓越したメーカーであるかをあらためて実感させてくれる。

【アクティブ補正のサンプル動画】


■時代を捉えた先進的なモデル

今回TX300Vを使ってみて、その先進的なワイヤレス機能の可能性に目をみはらされた。スマホやPCへのWi-Fi転送は、SNSへの連携だけでなく、出先でのブログ作成などにも威力を発揮してくれるだろう。ソーシャルメディアをバリバリ活用しているような人には絶対におすすめだ。

最先端のさまざまな無線機能を、スタイリッシュなボディに搭載しているのも、いかにもソニーらしい。TX300Vは将来、ターニングポイントとして語り継がれるに違いないコンパクトデジタルカメラだ。

(一条真人)

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