映像エンジン「X-Reality」搭載の効果は?
【レビュー】“BRAVIA画質を手に入れた”「VAIO Lシリーズ」の画質を一条真人が速攻チェック
■BRAVIA化したユーザーインターフェース
テレビ機能ではユーザーインターフェースも今回のモデルチェンジで大きく進化している。何しろBRAVIAのNUX Menuを移植してしまったのだ。
本UIでは、カーソルキーでコマンドジャンルを選択したあと、決定キーで目的のコマンドを起動可能。このため、素早い操作が行えるようになった。
なお、BRAVIAに搭載されているメニューとの相違点としては、アプリキャストと電子取扱説明書が削除されたことが挙げられる。VAIOはパソコンなので、わざわざアプリキャストを搭載する必要もなかったのだろう。
逆に追加されたのが、「PC」メニュー。このメニューからはパソコンを起動したり、テレビ起動、ビデオ一覧(Gigapocket)、番組表(Gigapocket)、BD/DVDプレイヤー、MedeiaGallery、Webブラウザなどが起動できる。パソコン機能の起動までもがメニューに組み込まれたのは便利だ。
そして、番組表に関してもBRAVIAと同様なものとなり、EPGからの視聴予約や録画予約も可能になった。ちなみに、スグつくTVでの録画はUSB外付けHDD保存となり、パソコンのハードディスクに対して録画予約することはできない。逆にいうと、この録画予約はGigapocketと独立して行われるため、あわせて最大3番組を録画予約できることになる。
TV視聴に際しては、リモコンの「オプション」で画質、音質設定や番組表表示などのメニューが表示される。ここで「シーンセレクト」の「オート」を選択するとEPG情報に基づいて最適な映像、音質モードが自動選択される。BRAVIA同様の画質メニューが用意されているわけだ。なお、チャンネル選択していて、シーンモードが変わったときは「シーンセレクトを切りかえました」とメッセージが表示される。
また、細かな画質設定をオプションの「画質」から行える点もBRAVIAと同様。
「スタンダード」、「ダイナミック」、「カスタム」の3つを選択でき、カスタムでは細かくパラメータを設定可能。ほかのモードでは有効になっているノイズリダクションなどオフにできるので、それらの補正機能がどれだけ効いているかを知ることもできる。