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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第18回】6cmの立方体スピーカー、NuForce「Cube」は割り切りの良さが魅力

公開日 2012/09/28 11:39 高橋敦
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例えば「ちょっとスピーカーで音楽を聴きたい」「誰かに聴かせたい」といったとき、スマートフォンやノートパソコンの内蔵スピーカーではあんまりにも音がショボい。お気に入りの曲で「ここのベースラインが最高なんだよっ!」と力説しようにも、低音が弱すぎてそのベースが聴こえてない。空しい…。

そんなことにならないように「持っていると便利」なのがポータブルスピーカーだが、さじ加減の良い製品を見つけるのはなかなか苦労する。素晴らしく音が良い必要はないけれど、それなりには良くないと使う意味がない。それでいてできるだけ小さい方がいいし、シンプルな使い勝手であればなおよい。

そんな要望を満たす製品として僕が注目したのがNuForceの「Cube」だ。お値段は12,600円である。

写真はブルーだがカラーバリエーションは他にシルバー、ブラック、レッドが用意されている

■シンプルで使いやすい! “ポータブル仕様”に割り切った小型スピーカー

Cubeは1辺約6cmの立方体の形をしたモノラルスピーカーだ。筐体の左右側面〜天板はアルミ製と見える。底面〜背面は樹脂のようだ。

例によってサイズ比較対象としてiTunes Cardを敷いてみた。持ち運ぶ気になれるサイズ感だ

モノラルであるからステレオ音場は再現されない。しかしその代わりに、全体の小型化と、その制約の中でのキャビネット容積の確保できている。ポータブルスピーカーとして納得できる割り切り方だ。

機能性についても好印象で、背面にはUSBのminiB端子、ライン入力ミニ端子、ヘッドホン出力ミニ端子が装備されている。

ヘッドホン出力も用意されており、おまけ的な要素ではあるが、ヘッドホンアンプとしても使える

ポイントはUSB端子。これがPCとの接続用なのだ。USB接続はこのクラスのポータブルスピーカーにはオーバースペック(ライン入力で十分)な気もするが、これのおかげで使いやすさが生まれている。このUSB端子が充電端子も兼ねているからだ。

つまり、本機を家でPCにUSBでつないで利用していれば自然と充電が行われ、そのまま安心して外に持ち出して使えるのだ。あら便利! なお内蔵バッテリーでの連続駆動時間は8時間だ。

そのほかの点でも使い勝手は全般に優れている。モノラル仕様と同じく割り切った設計で、簡便な使い勝手が実現されているのだ。

割り切りその一。ボリュームボタンがない。再生音量は本機に接続したスマホなりPCなりの側で行う。

割り切りその二。電源スイッチがない。電源は本機にケーブルが接続されると自動的にオン、外されると自動的にオフになる。う〜ん、シンプル!

■第6世代iPod nanoとの意外(?)な相性

ちなみに本体はシンプルだが、面白いオプションも用意されている。お値段1,365円の「iPod nano用コネクター」だ。

専用アダプタを背面のライン入力端子を利用して装着

次ページこのタイミングでiPod nano第6世代との相性を確認 − ポータブルスピーカーとして十分な低音再現性

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