【特別企画】ロングセラー機の秘密を探る
発売から3年、変わらぬ人気の理由とは? beats by Dr.Dre「SOLO HD」
その特徴的なルックスで、多くの方が聴いたことはなくとも印象に残っているであろうモデル。それがbeats by Dr.Dreのイヤホン&ヘッドホンシリーズだ。若い世代を中心に爆発的なヒットを生み出した同シリーズだが、忘れてはいけないのがサウンドクオリティにおいても高いパフォーマンスを誇っているということである。今改めてその音質をレポートしたい。
■斬新な設計と音質で成功を収めた製品群
beats by Dr.Dreは現在のイヤホン&ヘッドホンブームの流れを作ったブランドのひとつだ。ミュージシャンとのコラボレーションによって、サウンドクオリティの向上はもちろんのこと、スタイリッシュなイメージも生み出し、イヤホン&ヘッドホンファンの拡大を牽引している。
そのbeats by Dr.Dreのラインアップで当初からイヤホンの看板モデルであり、いまも衰えぬ人気を誇るのが、今回改めて紹介する「Tour」だ。発売当時は大きなインパクトを受けたことを覚えている。
まずひとつはケーブルのカラーリングだ。いまでこそカラーケーブルを持つイヤホンやヘッドホンは珍しくないが、当時はそうではなかった。そこに登場したこの鮮烈なレッドのケーブルはインパクトが強かった。少し大袈裟に言うならば、「新たな価値観」を提示された気分だった。地味に目立たない存在でそれが良しとされていたケーブルを、あえて目立たせる。その発想は新鮮だった(現在はホワイトモデルも販売)。
そしてケーブルにはもうひとつ大きな特長があった。フラットケーブルだったのである。これもまた現在では珍しくない仕様だが、当時としてはこれも新鮮。レッドと相まってビジュアル的も面白いし、そしてケーブルが絡みにくいという現実的なメリットもある。正確に言うならば、絡みにくいというよりもほぐれやすい。鞄にぐしゃっと突っ込んでおいても、取り出してちょっとほぐせば、すぐに絡みがなくなる。
とはいえ、サウンドクオリティに優れた製品でなかったのならば、成功は収められなかったことも確か。このブランドは製品の技術的詳細をあまり明らかにしてないが、周波数特性を向上させるマイクロストランド導体、ナチュラルなサウンドを再現する磁気フラックスチューブ構造といったところは謳われている。しかしこのモデルの音について言うならば、Dr.Dreとのコラボレーションが大きいだろう。著名ヒップホップ・ミュージシャンであるDr.Dreの協力を得たことで、現代のミュージックシーンに対応するサウンドチューニングが行われたことは想像に難くない。
■高音と低音が噛み合ったシャープでソリッドな描写
ではその音質を改めて確認していこう。総じての印象を述べるならば「シャープでソリッド!」だ。鋭利な高音とがっしりとした低音が噛み合って、カッチリとした描写が実現されている。
アグレッシブなピアノ・トリオ作品、上原ひろみ「MOVE」では、シンバルの薄刃さが際立つ。特にハイハットシンバルの細かな演奏の精密感は秀逸だ。エレクトリックベースは無駄な肉づきはなく音色の芯が強く、骨太でソリッド。ドラムスも緩い膨らみはなく引き締められた太さを持つ。スネアドラムのバシッと濁点を効かせた荒い音色もロック的で好感触。女性ヴォーカルは宇多田ヒカル「HEART STATION」で確認。声にも無駄な肉づきがなく、声の芯と輪郭が明瞭だ。立ち姿が凛としており、実にクリアだ。
発売から三年半を経たが、現在の視点からチェックしてもインパクトがあって魅力的なイヤホンだ。改めて注目してみてほしい。
【Tour SPECIFICATIONS】
●型式:ダイナミック密閉型●コード長:1.2m●質量:20g●付属品:ソフト・イヤーチップ(5サイズ)、3フランジ・イヤーチップ(2サイズ)、キャリングケース、イヤーチップ専用ケース、シャツクリップ●取り扱い:完実電気(株)
外でも気軽に使えるヘッドホン
■コンパクトなオンイヤーヘッドホン
外出時に使用するヘッドホンにおいて、コンパクトさや軽さは重要視される要因である。持ち運ぶにおいても、頭に乗せて音楽を楽しむ際にも、小さく軽いに越したことはない。SOLO HDはそれらに加え、外観に傷のつきにくいピアノ仕上げを施すなど、まさしく外での使用にうってつけのモデルだ。もちろん音質にもこだわっている。最新のチタン加工によるドライバー設計を採用しており、正確な高中域、歪みのない深い低域を実現する。 (編集部)
【SOLO HD SPECIFICATIONS】
●型式:ダイナミック密閉型●コード長:1.3m●質量:約186g●付属品:3ボタンマイクケーブル(約1.3m)、キャリングケース●取り扱い::完実電気(株)
■斬新な設計と音質で成功を収めた製品群
beats by Dr.Dreは現在のイヤホン&ヘッドホンブームの流れを作ったブランドのひとつだ。ミュージシャンとのコラボレーションによって、サウンドクオリティの向上はもちろんのこと、スタイリッシュなイメージも生み出し、イヤホン&ヘッドホンファンの拡大を牽引している。
そのbeats by Dr.Dreのラインアップで当初からイヤホンの看板モデルであり、いまも衰えぬ人気を誇るのが、今回改めて紹介する「Tour」だ。発売当時は大きなインパクトを受けたことを覚えている。
まずひとつはケーブルのカラーリングだ。いまでこそカラーケーブルを持つイヤホンやヘッドホンは珍しくないが、当時はそうではなかった。そこに登場したこの鮮烈なレッドのケーブルはインパクトが強かった。少し大袈裟に言うならば、「新たな価値観」を提示された気分だった。地味に目立たない存在でそれが良しとされていたケーブルを、あえて目立たせる。その発想は新鮮だった(現在はホワイトモデルも販売)。
そしてケーブルにはもうひとつ大きな特長があった。フラットケーブルだったのである。これもまた現在では珍しくない仕様だが、当時としてはこれも新鮮。レッドと相まってビジュアル的も面白いし、そしてケーブルが絡みにくいという現実的なメリットもある。正確に言うならば、絡みにくいというよりもほぐれやすい。鞄にぐしゃっと突っ込んでおいても、取り出してちょっとほぐせば、すぐに絡みがなくなる。
とはいえ、サウンドクオリティに優れた製品でなかったのならば、成功は収められなかったことも確か。このブランドは製品の技術的詳細をあまり明らかにしてないが、周波数特性を向上させるマイクロストランド導体、ナチュラルなサウンドを再現する磁気フラックスチューブ構造といったところは謳われている。しかしこのモデルの音について言うならば、Dr.Dreとのコラボレーションが大きいだろう。著名ヒップホップ・ミュージシャンであるDr.Dreの協力を得たことで、現代のミュージックシーンに対応するサウンドチューニングが行われたことは想像に難くない。
■高音と低音が噛み合ったシャープでソリッドな描写
ではその音質を改めて確認していこう。総じての印象を述べるならば「シャープでソリッド!」だ。鋭利な高音とがっしりとした低音が噛み合って、カッチリとした描写が実現されている。
アグレッシブなピアノ・トリオ作品、上原ひろみ「MOVE」では、シンバルの薄刃さが際立つ。特にハイハットシンバルの細かな演奏の精密感は秀逸だ。エレクトリックベースは無駄な肉づきはなく音色の芯が強く、骨太でソリッド。ドラムスも緩い膨らみはなく引き締められた太さを持つ。スネアドラムのバシッと濁点を効かせた荒い音色もロック的で好感触。女性ヴォーカルは宇多田ヒカル「HEART STATION」で確認。声にも無駄な肉づきがなく、声の芯と輪郭が明瞭だ。立ち姿が凛としており、実にクリアだ。
発売から三年半を経たが、現在の視点からチェックしてもインパクトがあって魅力的なイヤホンだ。改めて注目してみてほしい。
【Tour SPECIFICATIONS】
●型式:ダイナミック密閉型●コード長:1.2m●質量:20g●付属品:ソフト・イヤーチップ(5サイズ)、3フランジ・イヤーチップ(2サイズ)、キャリングケース、イヤーチップ専用ケース、シャツクリップ●取り扱い:完実電気(株)
外でも気軽に使えるヘッドホン
■コンパクトなオンイヤーヘッドホン
外出時に使用するヘッドホンにおいて、コンパクトさや軽さは重要視される要因である。持ち運ぶにおいても、頭に乗せて音楽を楽しむ際にも、小さく軽いに越したことはない。SOLO HDはそれらに加え、外観に傷のつきにくいピアノ仕上げを施すなど、まさしく外での使用にうってつけのモデルだ。もちろん音質にもこだわっている。最新のチタン加工によるドライバー設計を採用しており、正確な高中域、歪みのない深い低域を実現する。 (編集部)
【SOLO HD SPECIFICATIONS】
●型式:ダイナミック密閉型●コード長:1.3m●質量:約186g●付属品:3ボタンマイクケーブル(約1.3m)、キャリングケース●取り扱い::完実電気(株)