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“フラットな音”の魅力とは? − マクセルの新イヤホン「MXH-RF500」実力徹底解剖

公開日 2013/02/22 11:15 高橋 敦
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低音をフラットに出すための“マクセルらしい”チューニング

ではまずはその技術面を見ていこう。

最大の特徴はハウジングの内部を二層空間設計(デュアルチャンバー)としたことだ。一般的なイヤホンではドライバー背面の空気室は一室であり、音はそこに響いて固有の音質が生み出される。本機においては音は、第一の空気室に響いた後にさらに、その後方の第二の空気室に導かれて響きを増す。その効果によって豊かな低音とクリアな中高音、広がりのある音場感を実現する仕組みだ。なお搭載ドライバーの口径は10mm径。特別に大口径ではないが、その分だけ空気室の容積を確保しているとも推察できる。

二層空間設計(デュアルチャンバー)を採用

ここでポイントになるのが、二層空間設計による低音強化の方向性だ。複数の空気室による低音増強は、低音を強調するチューニングに用いられる例が多い。しかし本機は異なる。本機の二層空間設計は低音を強調するためにではなく、低音をフラットに出すためにチューニングされているのだ。他の帯域に対して低音が凹まず、より低い帯域まで平坦に伸びる特性を得ること。本機の二層空間設計の役割はそこにある。マクセルらしい音作りだ。

MXH-RF500の周波数特性グラフ(イメージ)

続いての特徴は新形状のイヤーピース。従来のものより先端側が細くなっている。これによって耳に押し込んだ際の形状変化が少なくなり、音が干渉を受けることなくよりストレートに耳の中に送り出され、クリアな高音質再生を実現する。またこの新形状は装着感の向上にも貢献している。

先端が尖った独特なイヤーピース。S/M/Lの3サイズが付属

技術面だけではなく、ハウジングのデザイン性も本機の個性だ。美しさと勢いを感じさせる流線型。そしてそこに削り込まれたラインも映える。そのラインに別色で挿し色を入れたカラーリングも、その部分の印象をさらに強めている。曲線を生かしたボリューム感のあるデザインでありつつも、装着したときには、大きすぎるというような違和感がないのもよい。

独特でスタイリッシュな形状のハウジング

プラグはL型

カラーリングは前述のようにベースカラー+挿し色で、その組み合わせはMXH-RF500で3パターン、MXH-RF500Sで2パターンを用意。もちろん全てが入念に検討された配色だが、担当の方に話を伺うと、MXH-RF500のホワイト+パープルには特に自信がある様子だった。ぜひ店頭で確認してみてほしい。

「MXH-RF500」は「黒に赤の挿し色」「赤に黒の挿し色」「白にパープルの挿し色」という3色で展開。切り返しによる挿し色がデザイン面でのアクセントになっている


その他の特徴としては、ケーブルが30cm+延長ケーブルの形になっていること。MXH-RF500には30cmと90cmの延長ケーブル、MXH-RF500Sには90cmのマイク&通話ボタン&ボリューム搭載ケーブルが付属する。様々な使い方、組み合わせる機器への柔軟な対応を考えてこの構成にしたとのことだ。

MXH-RF500S。ブラック/ホワイトの2色展開で、挿し色はどちらもシルバー


MXH-RF500Sはスマートフォンマイク付きリモコンコードが付属

付属する2種類の長さから好みのものを選び2.5mm端子で接続

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