360度音放射。設置の自由度も○
オーディオテクニカの円錐型スピーカー「AT-SPC100」レビュー
オーディオテクニカ「AT-SPC100」(6月20日発売)は、円錐の一部をカットしたようなデザインが特徴的な、スマートフォン/タブレット向けスピーカー。前面のカットされた部分がスタンドになっている。接続はBluetoothではなく普通にステレオミニ端子という、シンプルなスピーカーだ。
しかし注目ポイントがいくつかある。
まずは下向きに設置されたドライバーからの音をスリットから全周囲に放射する、サウンドリフレクターシステム。モノラルのサウンドを全周囲に広げることで、部屋のどこに置いてどこで聞いても心地よいサウンドを実現する。ドライバー口径を53mmと大きくすることで低音再生能力も確保している。
前述のスタンド部分はマルチポジションスタンド。スマートフォンだと縦置きがしっくりくるが、タブレットで動画を見るときには横置きにしたい。本機のスタンドはどちらにも対応するので安心だ。
そして本機はコントロールボタンとマイクを搭載。イヤホンのリモコン&マイクと同じようにスマートフォンの基本操作やハンズフリー通話をできる。音楽再生中に電話がかかってきても、慌ててケーブルを外したりする必要はなく、そのまま応対できるわけだ。
他、単3電池3本による電池駆動にも対応。
実際に音楽を再生してみると、確かにスピーカーとの位置関係で音質や音場が大きく変化することはない。これなら設置場所は深く考えずに、部屋の中で空いているスペースに置くだけでだいじょうぶだ。音量はそれほどは稼げないが、大音量を求めないのであれば十分なレベルは確保。
音質面でのポイントはベースの太さ。ぐいっとプッシュされた力強いドライブ感やブリブリとした弾力もあり、存在感が強い。シンバルや女性ボーカルの高音は少し荒い感触だが、それがロック的な暴れや勢いを生んでいる。曲や好みによってはこれも悪くない。ドラムスのバシバシンという炸裂感では、その暴れがよい方向に生かされている。ダイナミックな描写が持ち味と言えるスピーカーだ。
ともあれ設置の自由度の高さが嬉しい。スマートフォンやタブレットの内蔵スピーカーに不満を感じている方にちょっと目を向けてみてほしいアイテムだ。
◇ ◇ ◇
高橋敦 TAKAHASHI,Atsushi
趣味も仕事も文章作成。仕事としての文章作成はオーディオ関連が主。他の趣味は読書、音楽鑑賞、アニメ鑑賞、映画鑑賞、エレクトリック・ギターの演奏と整備、猫の溺愛など。趣味を仕事に生かし仕事を趣味に生かして日々活動中。
しかし注目ポイントがいくつかある。
まずは下向きに設置されたドライバーからの音をスリットから全周囲に放射する、サウンドリフレクターシステム。モノラルのサウンドを全周囲に広げることで、部屋のどこに置いてどこで聞いても心地よいサウンドを実現する。ドライバー口径を53mmと大きくすることで低音再生能力も確保している。
前述のスタンド部分はマルチポジションスタンド。スマートフォンだと縦置きがしっくりくるが、タブレットで動画を見るときには横置きにしたい。本機のスタンドはどちらにも対応するので安心だ。
そして本機はコントロールボタンとマイクを搭載。イヤホンのリモコン&マイクと同じようにスマートフォンの基本操作やハンズフリー通話をできる。音楽再生中に電話がかかってきても、慌ててケーブルを外したりする必要はなく、そのまま応対できるわけだ。
他、単3電池3本による電池駆動にも対応。
実際に音楽を再生してみると、確かにスピーカーとの位置関係で音質や音場が大きく変化することはない。これなら設置場所は深く考えずに、部屋の中で空いているスペースに置くだけでだいじょうぶだ。音量はそれほどは稼げないが、大音量を求めないのであれば十分なレベルは確保。
音質面でのポイントはベースの太さ。ぐいっとプッシュされた力強いドライブ感やブリブリとした弾力もあり、存在感が強い。シンバルや女性ボーカルの高音は少し荒い感触だが、それがロック的な暴れや勢いを生んでいる。曲や好みによってはこれも悪くない。ドラムスのバシバシンという炸裂感では、その暴れがよい方向に生かされている。ダイナミックな描写が持ち味と言えるスピーカーだ。
ともあれ設置の自由度の高さが嬉しい。スマートフォンやタブレットの内蔵スピーカーに不満を感じている方にちょっと目を向けてみてほしいアイテムだ。
高橋敦 TAKAHASHI,Atsushi
趣味も仕事も文章作成。仕事としての文章作成はオーディオ関連が主。他の趣味は読書、音楽鑑賞、アニメ鑑賞、映画鑑賞、エレクトリック・ギターの演奏と整備、猫の溺愛など。趣味を仕事に生かし仕事を趣味に生かして日々活動中。