JVC「JY-HM70」レビュー − ハイCPが魅力の業務用ビデオカメラ
ガッシリとしたショルダー型のデザイン、本体横に並ぶマニュアル操作ボタン等々、その姿はまさに“業務用機"そのものだ。しかし、店頭での価格は驚くなかれ、家庭用ビデオカメラより少し高い17万円前後。撮影時重量が3.1kgにもなるだけに、さすがに“家庭用"として使うには少々辛いが、ブライダルなどの需要には相当魅力的な価格帯を実現したと言える。
光学系は撮像素子に家庭用でもよく使われている1/2.3型 1,276万画素の裏面照射CMOSセンサーを採用し、F1.2のJVC GTレンズ(F1.2-2.8)を組み合わせる。動画撮影時のズーム倍率は16倍(35mm換算29.5mm〜476mm/F1.2〜F2.8)となり、被写体のアップにも大きな力を発揮。しかも、高倍率時でも充分な明るさを確保しており、この辺りは明るさに限界がある家庭用とは一線を画する。
モニターは3型23万画素で、各種設定もこのモニターに表示されるメニューを介して行う。メニュー画面は家庭用で見慣れたもので、設定のしやすさも魅力。ただ、「60p」の設定が録画モードと別になっているのは煩わしい。また、本機にはEVFも備わる。0.24型26万ドットのスペック自体はそれほど高くないからフォーカス合わせにはイマイチ。しかし、大型のアイカップが付いているため、明るい屋外でも被写体の確認はしやすかった。また、グリップ上部にはズーム/録画ボタンが備えられ、3型モニターを併用することでローアングル撮影も容易に行えた。
記録は家庭用と同じAVCHDで、静止画もJPEGで行える。別売のSDメモリーカードに保存するが、2スロットとしたことで、1つのカード残量がなくなっても自動的にもう一方のシームレスに切り替える。さらに、バッテリーも同時に2つまで装着可能としたデュアルバッテリーマウントとしたため、イベントなどでの長時間撮影にもしっかり応えられる。この辺りは業務用途をしっかり意識した設計とも言っていいだろう。
本体左側面にはマニュアル撮影もしやすいシャッタースピードや露出などの操作ボタンを装備。露出/シャッター速度調整も容易で、操作そのものは使いやすい。音声収録に対しては本体にステレオマイクを装備しただけでなく、外部マイクが取り付けられるよう、入力端子やマイクホルダーを装備。独自の高音質化技術「K2テクノロジー」も搭載している。
撮影はビットレート24Mbpsとなる「UXP」モードを使って試した。全体にあっさりとした傾向にあり、自然な解像感で表現する。家庭用としては物足りなさを感じてしまう表現だが、業務用途を中心に考慮すれば好ましい画作りだ。色合いも控えめで長時間見ていても疲れを感じない。ただ、背景ボケは二線ボケが目立ち、木漏れ日をぼかすと風船のようなボケ形状が現れる。ブライダルでローソクをぼかすといったシーンは多用しない方がイイだろう。価格を考えればこの辺りが限界なのかもしれない。
とはいえ、撮影現場でこのスタイルは十分押しが利くし、撮影時の使いやすさも家庭用並み。業務用機ならではの操作環境に不慣れでもすぐに使えてしまうのがイイところ。業務用途で低コストな撮影を可能にする貴重な製品と言える。
光学系は撮像素子に家庭用でもよく使われている1/2.3型 1,276万画素の裏面照射CMOSセンサーを採用し、F1.2のJVC GTレンズ(F1.2-2.8)を組み合わせる。動画撮影時のズーム倍率は16倍(35mm換算29.5mm〜476mm/F1.2〜F2.8)となり、被写体のアップにも大きな力を発揮。しかも、高倍率時でも充分な明るさを確保しており、この辺りは明るさに限界がある家庭用とは一線を画する。
モニターは3型23万画素で、各種設定もこのモニターに表示されるメニューを介して行う。メニュー画面は家庭用で見慣れたもので、設定のしやすさも魅力。ただ、「60p」の設定が録画モードと別になっているのは煩わしい。また、本機にはEVFも備わる。0.24型26万ドットのスペック自体はそれほど高くないからフォーカス合わせにはイマイチ。しかし、大型のアイカップが付いているため、明るい屋外でも被写体の確認はしやすかった。また、グリップ上部にはズーム/録画ボタンが備えられ、3型モニターを併用することでローアングル撮影も容易に行えた。
記録は家庭用と同じAVCHDで、静止画もJPEGで行える。別売のSDメモリーカードに保存するが、2スロットとしたことで、1つのカード残量がなくなっても自動的にもう一方のシームレスに切り替える。さらに、バッテリーも同時に2つまで装着可能としたデュアルバッテリーマウントとしたため、イベントなどでの長時間撮影にもしっかり応えられる。この辺りは業務用途をしっかり意識した設計とも言っていいだろう。
本体左側面にはマニュアル撮影もしやすいシャッタースピードや露出などの操作ボタンを装備。露出/シャッター速度調整も容易で、操作そのものは使いやすい。音声収録に対しては本体にステレオマイクを装備しただけでなく、外部マイクが取り付けられるよう、入力端子やマイクホルダーを装備。独自の高音質化技術「K2テクノロジー」も搭載している。
撮影はビットレート24Mbpsとなる「UXP」モードを使って試した。全体にあっさりとした傾向にあり、自然な解像感で表現する。家庭用としては物足りなさを感じてしまう表現だが、業務用途を中心に考慮すれば好ましい画作りだ。色合いも控えめで長時間見ていても疲れを感じない。ただ、背景ボケは二線ボケが目立ち、木漏れ日をぼかすと風船のようなボケ形状が現れる。ブライダルでローソクをぼかすといったシーンは多用しない方がイイだろう。価格を考えればこの辺りが限界なのかもしれない。
とはいえ、撮影現場でこのスタイルは十分押しが利くし、撮影時の使いやすさも家庭用並み。業務用機ならではの操作環境に不慣れでもすぐに使えてしまうのがイイところ。業務用途で低コストな撮影を可能にする貴重な製品と言える。