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WireWorld新ケーブル“7シリーズ”徹底レビュー ー 進化した絶縁体で再現力向上

公開日 2013/08/30 10:00 ファイル・ウェブ編集部
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インターコネクトケーブル
ストレートで正確な再現性で プラチナムは音数と速さが違う

インターコネクトケーブルにはRCAとXLRバランスが用意されているが、複数の機器を使って同時に試聴した。

オアシス7はOFCを導体とするDANヘリックス構造。にじみがなく若干ソリッドに引き締まった音調でバランスがいい。ストレートでハイスピードな出方だ。正確な再現性が同社らしい。

Oasis 7(写真上)RCA、XLRともに=¥18,900(1mペア) ● 導 体:OFC( 無 酸 素 銅)21AWG× 40本●端子:RCA=RCA8.5MMB / XLR=XLR(F)MSVR ■Equinox 7(写真下)RCA、XLRともに=¥30,450(1mペア) ●導体:OCC Coppe(r 高純度銅) 21AWG×40本 ● 端 子:RCA= RCA8.5MMB / XLR=XLR(F) MSVR ※その他エントリーモデルとして

4種類のRCAコネクターを用意する

エクリプス7は上級エントリーで、導体にOCCを使用する。しなやかで静かな鳴り方。ピアノのニュアンスが細かく、バロックは潤いが乗る。オーケストラも余韻が豊富でやはり音数が多い。ヴォーカルの表情や切れのよさなど、上級モデルらしい品位を感じる。

Eclipse 7 ●導体:OCC Coppe(r 高純度銅)19AWG× 48本●端子:RCA=RCA11MMB / XLR= RCA、XLRともに=¥57,750(1mペア) XLRREFPR

Silver Eclipse 7 RCA、XLRともに=¥89,250(1mペア) ●導体:OCC Silver-Clad Coppe(r 高純度銅) 19AWG×48本●端子:RCA=RCA11MMB / XLR=XLRREFPR

これがシルバー・エクリプス7になると、導体はOCCに銀クラッド銅線を加え、音楽的なニュアンスがずっと豊富に出てくる。バロックの潤いと実在感、オーケストラの実体感と空間性、ヴォーカルの透明度と低域の伸びなど、この間の違いはかなり大きい。


Gold Eclipse 7 ●導体:Solid Silver 19AWG×48本●端子: RCA、XLRともに=¥199,500(1mペア) RCA=RCA11MMB / XLR=XLRREFPR

Platinum Eclipse 7 RCA、XLRともに=¥325,500(1mペア)●導体:OCC Solid Silve(r 高純度銀)17A W G×48本 ● 端 子:RCA= RCAMPEI / XLR=XLRREFPR
さらにゴールド・エクリプス7は銀の単線を使用し、ニュアンスがもっと細かくなる。余韻が豊富でピアノはステージが明瞭。バロックの瑞々しい潤いもリアルだ。オーケストラは楽器の周囲の空間まで感じられ、ヴォーカルはピントが鮮明でますますリアルになる。

そしてプラチナム・エクリプス7は、OCCに銀単線を加えて使用。ピアノの低音部のタッチ、バロックのチェロの実在感など、低域のニュアンスがこぼれるようだ。オーケストラの空気感やボーカルの表情など、立ち上がりの音数と速さがこれだけの違いを生む。


スピーカーケーブル
くっきりしてバランスがいい
上位ほど生に近くなっていく


最後にスピーカーケーブルだが、ソリスタイス7は汎用モデルで導体にOFCを使用する。くっきりしてバランスがいいのは、ほかのジャンルのエントリーモデルと同様だ。

Equinox 7(写真上)、Oasis 7(写真下)

スピーカーケーブルの端末はシリーズ7より、Yラグとバナナがネジ留め式で自由に交換ができるようになった

中級モデルのエクイノックス7になるとかなり様子が変わり導体はOCC。ここから上は芯線4組で構成する。ニュアンスが細かくなり、バロックの華やかな潤い、オーケストラの表情など緻密だ。

Eclipse 7

シルバー・エクリプス7はOCCと銀クラッド銅線。しなやかさが加わり、余韻が豊富で表情がずっと豊かになる。オーケストラの低域のニュアンスが多彩だ。

Silver Eclipse 7

Gold Eclipse 7

さらにゴールド・エクリプス7は芯の明確さと余韻の豊かさ、低域の強靭さまで備わっている。

生に近くなってくるのが明らかだが、最上位のプラチナム・エクリプス7はOCCと銀単線。ピアノもオーケストラもホールそのままの感触で、ヴォーカルの生々しさなど全てに隔絶した印象がある。上には上があるもので、グレードの違いが実に鮮明である。

Platinum Eclipse 7


【WIREWORLDの問い合わせ先】
(株)ナスペック
TEL/0120-932-455


■執筆者紹介
井上千岳 Chitake Inoue
東京都大田区出身。慶應大学法学部・大学院修了。有名オーディオメーカーの勤務を経て、翻訳(英語)・オーディオ評論をはじめる。神奈川県葉山に構える自宅視聴室でのシビアな評論活動を展開、ハイエンドオーディオはもちろん高級オーディオケーブルなどの評価も定評がある。主な著書は『デジタルオーディオのすべて:DA変換技術をわかりやすく解説』(電波新聞社刊)。翻訳では、海外オーディオブランドの国内向けカタログを多数手がける。趣味は5歳より始めたピアノで、本格的な演奏を楽しむ。ほかに、登山をたしなみ、鮮魚料理(いわし)、日本酒にも目がない。

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