一条真人の体当たり実験室
ハイレゾ音源は人間の耳で聴き分けられるか? 禁断のブラインドテストで検証!
■5種類の音源を用意しランダムに再生
さて、今回のテストの条件をかんたんに説明しよう。まず音源はノラ・ジョーンズ「Don't know why」1曲に絞った。192kHz/24ビットのWAVをマスター音源として、ソフトで96kHz/24ビットのWAV、44.1kHz/16ビットのCD品位のWAV、256kbpsのAAC、128kbpsのMP3に変換。計5種類の音源を用意した。なお、一条氏はこの曲をもちろん知っているが、所有はしていない。もちろん192kHz/24ビットのハイレゾ版も聴いたことがない。
試聴は、これらの順番をランダムに再生し、気になったものは何度でも聴き直すことができるというスタイルにした。
試聴に使った機材は、送り出しはMacBook AirのAudirvana。USB-DACはLUXMAN「DA-06」を用意した。アキュフェーズのセパレートアンプに、スピーカーはELAC「FS409」を使用した。
試聴の前に、今回の音源変換とシステムの設置を行った編集部の小澤(♂)が「これを聴き分けるのはかなり難しいと思います」と笑顔でコメント。「さっきセッティングしているときに聴いていたら、どの音源がどのサンプリングレートかわかっているのに、結構聴き分けが難しかった」という。「高級システムを使っているからか、圧縮音源でもそれなりに聴けてしまうんですよね」と付け加える。だが、それを聞いても「まったく問題ありません」と一条氏は意に介さず、自信満々だ。
いよいよ試聴スタートだ。まさかPCをのぞいてカンニングすることは無いと思うが、万全を期すためにアイマスクをしてもらった。