[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
【第66回】iOS 7で実現! iPhoneからハイレゾ出力する方法を徹底ナビ
■iOS 7でのUSBハイレゾ出力方法を高橋敦がナビゲート!
このあたりに目を光らせている方ならご存知のことと思うが、iOS 7へのアップデートでこっそりと、iPhoneやiPod touchからUSB-DACへの出力(ハイレゾもOK)が可能になった。従来はiPadのみで可能だった裏技の適用範囲が拡大されたわけだ。…というわけで、今回はアプリ周りまで含め、そこをガイド&テストする!
< 目次 >
・iOS 7以前はiPadのみの裏技だったUSB-DAC出力機能
・iPhone 5からのUSBハイレゾ再生手順をナビゲート
・ヘッドホンアンプ「HERUS」でハイレゾ再生音質チェック!
・カメラアダプタ経由で動作するUSB-DACと動作しないUSB-DACの違いは?
■iOS 7以前はiPadのみの裏技だったUSB-DAC出力機能
まずは基本情報を確認しよう。iPadについてはiOS 7よりも前の時点で、「iPad→iPad Camera Connection KitまたはLightning - USBカメラアダプタ→USB-DAC」と接続した場合、iPadからUSB-DACへのデジタル音声出力が可能になる「場合がある」ことが確認されていた。
iPad側が旧Dock端子の場合はCamera Connection Kitを、Lightining端子の場合はLightning - USBカメラアダプタを使う。共に本来はiPadとデジカメを直結して写真を読み込むためのアダプタだが、これがDock/LightningからUSBへの変換アダプタの役割となって、USB-DACの接続を可能にしてくれる「場合がある」のだ。
さて、繰り返して「場合がある」と濁した言い方になったのは、この接続で動作してくれるUSB-DACと動作してくれないUSB-DACが存在するためだ。しかもこれは「裏技」であり、Appleが公式に提供している機能ではない。そのため「これこれこういう条件を満たすUSB-DACであればこの接続で確実に動作しますよ」という正式な情報もない。この点はこの技の大きな不安要素ではある…ので、この点については後ほどもう少し詳しく説明する。
対して、iOS機器とオーディオ機器のデジタル接続には従来からいわゆる「iPodデジタル接続」が用意されていた。こちらは公式なものであり、その動作はAppleとオーディオ機器メーカーによって保証されている。
では、それに対してカメラアダプタでのUSB-DAC利用の利点は何かというと、最大の利点はハイレゾ対応だ。ハイレゾ対応USB-DACがこの方法で動作すれば、同じくハイレゾ対応の再生アプリとの組み合わせで、ハイレゾ再生を実現できる。
というわけでそのハイレゾ再生可能な裏技が、iOS 7ではiPadだけではなくiPhoneやiPod touchでも可能になった。より多くのユーザーがこの使い方でのハイレゾ再生を試しやすくなったわけだ。というわけで実際に試してみよう!
このあたりに目を光らせている方ならご存知のことと思うが、iOS 7へのアップデートでこっそりと、iPhoneやiPod touchからUSB-DACへの出力(ハイレゾもOK)が可能になった。従来はiPadのみで可能だった裏技の適用範囲が拡大されたわけだ。…というわけで、今回はアプリ周りまで含め、そこをガイド&テストする!
< 目次 >
・iOS 7以前はiPadのみの裏技だったUSB-DAC出力機能
・iPhone 5からのUSBハイレゾ再生手順をナビゲート
・ヘッドホンアンプ「HERUS」でハイレゾ再生音質チェック!
・カメラアダプタ経由で動作するUSB-DACと動作しないUSB-DACの違いは?
■iOS 7以前はiPadのみの裏技だったUSB-DAC出力機能
まずは基本情報を確認しよう。iPadについてはiOS 7よりも前の時点で、「iPad→iPad Camera Connection KitまたはLightning - USBカメラアダプタ→USB-DAC」と接続した場合、iPadからUSB-DACへのデジタル音声出力が可能になる「場合がある」ことが確認されていた。
iPad側が旧Dock端子の場合はCamera Connection Kitを、Lightining端子の場合はLightning - USBカメラアダプタを使う。共に本来はiPadとデジカメを直結して写真を読み込むためのアダプタだが、これがDock/LightningからUSBへの変換アダプタの役割となって、USB-DACの接続を可能にしてくれる「場合がある」のだ。
さて、繰り返して「場合がある」と濁した言い方になったのは、この接続で動作してくれるUSB-DACと動作してくれないUSB-DACが存在するためだ。しかもこれは「裏技」であり、Appleが公式に提供している機能ではない。そのため「これこれこういう条件を満たすUSB-DACであればこの接続で確実に動作しますよ」という正式な情報もない。この点はこの技の大きな不安要素ではある…ので、この点については後ほどもう少し詳しく説明する。
対して、iOS機器とオーディオ機器のデジタル接続には従来からいわゆる「iPodデジタル接続」が用意されていた。こちらは公式なものであり、その動作はAppleとオーディオ機器メーカーによって保証されている。
では、それに対してカメラアダプタでのUSB-DAC利用の利点は何かというと、最大の利点はハイレゾ対応だ。ハイレゾ対応USB-DACがこの方法で動作すれば、同じくハイレゾ対応の再生アプリとの組み合わせで、ハイレゾ再生を実現できる。
というわけでそのハイレゾ再生可能な裏技が、iOS 7ではiPadだけではなくiPhoneやiPod touchでも可能になった。より多くのユーザーがこの使い方でのハイレゾ再生を試しやすくなったわけだ。というわけで実際に試してみよう!
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