ダイナミックレンジを拡張する新映像技術
見たことのない“異次元画質”、新映像技術「ドルビービジョン」を体験
■ハリウッドの映画監督も注目。劇場展開も視野
技術デモを実施したドルビージャパン事業開発部ディレクターの真野克己氏によると、ハリウッドの監督達もドルビービジョンの技術に強い興味を示しており、彼らのほうからドルビーへと積極的にリクエストを出してくるほどだという。
ドルビービジョンが今後どのような形で家庭に提供されるかはニュース記事を参照いただきたいが、家庭用のドルビービジョン対応テレビは、既に2014 International CESでデモ展示されている事からもわかる通り、そう遠くないうちに登場する。ドルビーによると、米国で年内の発売を目指し、すでにSoCの提供を開始しているという。
また、既にデモを実施できるだけの映像ソースが存在し、Netflix、VUDU、Amazonインスタント・ビデオといったメジャーなVODサービスが既に賛同しているのだから、もう離陸目前の技術と言っても良い。
さらにドルビービジョンはコンシューマ向けテレビのみの技術ではなく、劇場向けに展開する構想もあるとの事なので、近い将来、ドルビービジョン対応デジタルシネマプロジェクターやドルビービジョン対応映画館が誕生することになるだろう。これはドルビーによる続報を待ちたいところだ。
4Kによる解像度向上とは違うベクトルだが、ダイナミックレンジ拡張による新たな映像体験は強いインパクトを持つ。次世代高画質技術の台風の目になりそうなドルビービジョンに注目だ。