【特別企画】日本仕様にカスタマイズした注目機
iBassoからハイレゾポータブルプレーヤー「DX90j」登場! 音質・使い勝手をレビュー
■タッチパネル+物理ボタンで快適な操作性を実現
本体は男性の手のひらにすっぽりと収まるぐらいのコンパクトサイズを実現。手に取ってみると、しっかりとした手応えがある。本体サイドのエッジが面取りされていて、四隅コーナーがカッティングされているデザインが、上品な印象とともに心地良いグリップ感を与えている。細かなヘアライン加工で仕上げられているアルミ製のフロントとリアパネルの高級感も良い。付属品には専用のシリコンケースが付いてくるが、この上品なデザインを隠してしまうのがもったいないような気もする。液晶のサイズにカットされた保護シートは当然活用したい付属品だ。
3.5mmのイヤホン出力は本体のボトム側に配置。隣に設けたゲインスイッチは接続するイヤホン/ヘッドホンのインピーダンスに合わせて3段階に切り替えができる。ヘッドホンの推奨インピーダンスは8〜300Ωをカバー。ハイインピーダンスなヘッドホンも十分に鳴らしきるパフォーマンスを持っている。
イヤホン出力のほかにも、192kHz/24bit出力が可能な同軸デジタル出力やアナログライン出力も装備。様々な外部オーディオ機器とつなぐための高い拡張性も確保した。
フロントパネルには2.4型のQVGA(320×240)IPSタッチパネル液晶と、3つの物理ボタンを配置している。タッチパネルによる操作はサクサクとした機敏なレスポンスを実現。楽曲再生中はカバーアートやタイトル、アーティスト名のほかにもサンプリング周波数とビットレート、ボリュームなどが画面上に表示される。シークバーによる再生楽曲の頭出しができるのも便利だ。「マイミュージック」のメニューをタップすると、フォルダ/アルバム/アーティスト/ジャンル、および本機で作成したプレイリストを条件に楽曲が探せる。
3つのボタンからは楽曲の再生停止と送り操作ができる。使ってみるとこれがなかなか便利で、本体をポケットに入れたまま、タッチパネルを使わずにボタンで再生操作ができるのが快適だ。ボタンは本体のルックスを損なわないよう、シャーシの高さに揃えている。クリック感も“カチッ”と気持ちの良い手応え。側面には操作ロックのボタンも設けられているので、誤操作による無駄なバッテリー消費なども防げる。
「設定」メニューの中には8バンドのイコライザを搭載。ユーザーカスタムを含む6つのプリセットが選べる。ほかにもギャップレス再生のオン/オフ設定や、デジタルフィルターをSharp Roll-OffとSlow Roll-Offの2種類から選べる機能などがある。