【特別企画】新機軸のアイデアから誕生
あの“サーモス”から世界初『真空サウンド』 − 「ヴェクロス」の魅力
断熱効果の高いタンブラーや調理器具で知られる「サーモス」が自社の持つ真空断熱の技術を応用してBluetoothスピーカーを開発!VGP審査員諸氏もプッシュする「ヴェクロス」の魅力を解説しよう。
スピーカーブランドの新星「VECLOS」(ヴェクロス)は、創業111周年を迎える真空魔法びんの世界的なブランド「THERMOS(サーモス)」が開発したBluetoothスピーカーだ。
サーモスは、高真空ステンレス魔法びんを世界で初めて発売したメーカーとしても知られ、近年では注いだ飲み物の温度が保てるタンブラーなど、エコで使い勝手のよい身近な製品の提案にも積極的だ。この独自の真空技術を応用した製品としてスピーカーに白羽の矢が立ち、その第1弾としてヴェクロスが誕生した。
ラインアップは、モノラルタイプの「SSA-40M」と、ステレオタイプの「SSA-40S」の2モデル。カラーはそれぞれ、ブラック、ホワイト、レッド、ブルーの4色を用意する。
特徴は何といっても世界初の「真空サウンド」だ。サーモスがステンレス製魔法びんで培った「真空二重構造」技術を、スピーカーエンクロージャー(ボックス)に応用する新しい試みで、超コンパクトかつ軽量ながら、音に悪影響を与える不要な振動を遮断し、クリアなサウンドの再生を目指した。
スピーカーから放たれる音を、よりダイレクトに耳へと届けるため、角度を持たせられるスタンドを本体底面に装備。本体とスタンドの結合部分は、振動が伝わり難いよう、柔らかなゴム素材が用いられるなど、細部へのこだわりからも、本気度がうかがえる。
オーディオソースとの接続はBluetoothのほか、AUX入力も搭載。スマホ、タブレット、PCはもちろんのこと、ヘッドホン出力を備えるオーディオプレーヤーなら、どんな機器とも組み合わせて音楽を再生できる。もちろんバッテリーを内蔵し、モバイルリスニングにも対応。モノラルタイプのSSA-40Mで約10時間、ステレオタイプのSSA-40Sで約6時間の長時間再生が可能なのも嬉しい。
試聴は筆者が愛聴するアメリカンカントリーの大スター「アラン・ジャクソン」を中心に行った。トラディショナルなカントリーサウンドは、時には華やかで楽しく、ある時は甘く切ない音色を奏でるペダル・スティール・ギターやバイオリンが印象的だが、本機はそれらを透明感に溢れ、感情を豊かに再現してくれた。ギターの爽やかさ、ドラムの小気味よいアタック感からも格別な風情を感じられる。これほどコンパクトでありながら、音楽性豊かなサウンドを再現できるのは、ヴェクロスならではの「真空二重構造」の賜物だろう。(鴻池賢三)
中高域がクリアで音の響きを美しく再生するので、特に女性ボーカルとの相性がよい。高域の伸びも自然で、アコーステックギターの弦を弾く音など、リアルに楽しめた。
モノラル使用でもステレオ使用と音色は変わらないので、キッチンなど限られたスペースでも使えるBGM用スピーカーとしても活躍してくれる。(折原一也)
シンプルかつコンパクト、振動が机に伝わらないので置き場所に困らないのが本機の魅力だ。
それでいてステレオ再生では、スピーカー間に音像が定位し、広がり感のあるサウンドを再生するおかげで、テクノなど打ち込み系の楽曲も心地よく楽しめる。音のバランスは中高域に集まるが、プロポーションは良好だ。(野村ケンジ)
【お問い合わせ】
サーモスお客様相談室
TEL/0256-92-6696
http://www.veclos.jp/
提供:サーモス株式会社