集中連載「ハイレゾ聴き方ガイド<第1回>
ハイレゾってこんなに簡単だ! 山之内 正氏がやさしく教える基礎知識と再生方法
■コンポの近くにPCを置けるならUSB-DAC接続がおすすめ
さて、次はSC-PMX100のUSB-DAC機能を試してみます。「USBメモリー再生はたしかにいちばん簡単な方法ですが、USBメモリーは容量に限りがあるので、あまり多くの楽曲を入れられません。容量を気にせずハイレゾ音源を楽しむには、PCとコンポを直接つなぐのがいいでしょう。SC-PMX100のUSB-DAC機能を使えば、それが可能になります」。
SC-PMX100には、専用のハイレゾ再生ソフト「Panasonic Audio Player」(Windows用)が用意されており、サードパーティー製ソフトを購入する必要はありません。またWindows PCとSC-PMX100を接続するためのドライバーも公開されています。今回のイベントでは、 “レッツノート”「RZ4」に、編集部があらかじめソフトとドライバーをインストールしておきました。
USB-DAC再生についても、参加された方に、実際にUSBケーブルでPCとSC-PMX100をつなぐところから体験して頂きました。
そして、Panasonic Audio Playerに先ほどダウンロードした楽曲をドラッグ&ドロップ。するとソフトに楽曲名がリスト表示されるので、プレイボタンを押すと、タイムラグ無しにSC-PMX100からハイレゾ音源の再生が始まりました。「うーん、これも意外に簡単なんですね」と、参加されたみなさんから笑顔がこぼれます。
■設置の自由度が高いネットワークオーディオ
USBメモリーとUSB-DAC、2つの方法を試したあと、いよいよ最後にネットワークオーディオの解説とデモに移りました。
「USB-DACでは、楽曲操作をPCから直接行えますので、デスクトップにPCとオーディオの両方を置いている場合や、オーディオの近くにPCを置ける場合などには便利な使い方です。ただし、ご自宅の環境などの制約で、近くにPCが置けない場合などもあるでしょう。こういうときに真価を発揮するのがネットワークオーディオです」。
ネットワークオーディオでは、同じネットワーク内にあるNASに楽曲を置いておき、サーバーとして利用します。NASから配信される楽曲をSC-PMX100で再生するわけですが、たとえばNASが別室にあっても、たとえ違う階に置いてあっても、ネットワークでしっかり接続されていれば、PMX100側で楽曲を認識し、再生することができます。つまり、USB-DACに比べて設置の自由度がとても高いということになります。