<山本敦のAV進化論 第71回>
Apple Musicのレコメンド機能「For You」を自分好みに鍛えまくる方法
「ラブ」「フォロー」「マイミュージックへの追加」がユーザーの好みとして「For You」に及ぼす影響度については、筆者が試した限りでは重み付けは同等のようで、むしろ好きなアーティストの曲や、好きな楽曲を何度も再生していると「For You」に関連するプレイリストや楽曲がより多く表れる手応えがある。
「For You」の中に並んでくるプレイリストは、全てアップルのiTunesのスタッフや外部の音楽ツウのスペシャリストたちが、手づくりでハンドキュレーションしたものばかりなのもApple Musicの特徴だ。筆者の感触では新鮮なプレイリストの更新頻度も高く、日本の音楽ファンの琴線を捉えるローカライズもきちんとされているようだ。
■面白そうなプレイリストを自力で探すこともできる
プレイリストはリコメンドされたものを聴くだけでなく、好みに合ったプレイリストを自分で探すこともできる。メニューの「New」を選択すると、大きく3つに分けられたプレイリスト一覧への入口が用意されている。
「APPLE EDITORプレイリスト」には、iTunesのスタッフが一つずつ、手でキュレーションしたプレイリストも並ぶ。「ロックヒッツ:1999年」「ヒットメーカー:ジャック・エンディノ」など、テーマを並べて眺めているだけでも楽しい。iTunesのエディターと呼ばれるスタッフの中には相当な音楽ツウが参加しているのではないだろうか。
「CURATOR プレイリスト」についても紹介しておこう。こちらはメニューの説明書きにもある通だが、「Rolling Stone」誌やアメリカの音楽メディア「PITCHFORK」、イギリスの音楽情報サイト「NME」などApple Musicの外部パートナーが作るおすすめプレイリスト。今のところは海外のメディアが中心に参加しているようで、洋楽系を中心にマニアックなプレイリストが並んでいる。
■「Radio」や「Connect」を使いこなそう
そのほか、Apple Musicをフルに満喫するなら、ラジオ型音楽配信の「Radio」も活用したい。また、アーティストとユーザーが直接コミュニケーションできるアクティブなツール「Connect」も用意されている。Connectでアーティストにラブを付けると「For You」の結果にも反映されるようだ。
9月にはApple MusicがAndroidやApple TVに対応することも明らかにされており、Apple Musicの可能性はさらに広がっていくはずだ。「For You」を鍛えていくと、これまで知らなかった音楽に出会ったり、好きなアーティストをさらに深く知ることができたり、音楽生活が豊かになる。ぜひ今回紹介したテクニックを使って、“自分好み”のApple Musicに育て上げてみてほしい。