AKGの高コスパイヤホンK324P/K374の後継機は?最新モデル「N20」と比較!
「N20」はK324P/K374の良さを併せ持ち、一歩進めたモデル
― ここまでをまとめると、「最新モデル『N20』は両者の良さを併せ持ち、さらに一歩進めたイヤホン」ということになるでしょうか。それでも「やっぱりK324P/K374じゃなきゃ!」とまだ思ってしまうファンもいるかも知れませんが…?
岩井:そうですねえ……まず「K324P」を使っていた方に。K324Pと比べて、「N20」は今の時代に即した解像感と分離感の良さ、爽快なサウンドが得られるようになると思います。なんと言ってもK324Pが登場したのは8年前。その8年間でハイレゾ音源が普及したりと、聴く音楽ソース自体の音づくりも変化しています。そしてもちろんイヤホンの技術も進化しています。「N20」で、グレードアップ/ブラッシュアップを図ってみてはいかがでしょう?
「K374」ですが、既に書きましたが「N20」とサウンドのベクトルが結構違うので、好みによる部分はあると思います。ただK374に比べてN20は、全体的に音像をくっきり明快に描き、低域も量感も抑えてフォーカス感を高めたサウンドになっています。
サウンドの志向性としては「バランスの良さ」に重きを置いた傾向にあり、「聴きやすさ」や「ニュートラル感」という点ではK324PとK374の中間に位置するモデルと言えるでしょう。
「N20」は、K324PとK374を聴いていて感じた“もう少しこのポイントが…”という不満が解消された、満足度の高いモデルだと思います。しかもコストパフォーマンスが非常に高い点は一緒ですしね。
― 中古やネット通販で変なモデルをつかんでしまうよりは、最新機種である「N20」を一度試してみるといいかも知れませんね!「後継機」ではないかも知れませんが、新しい世界を拓いてくれるモデルになるのではないでしょうか。