【特別企画】話題のハイレゾDAP2モデルのファーストインプレッションをお届け
コウォン「PLENUE」でハイレゾデビュー!超小型「PLENUE D」と新旗艦機「PLENUE S」を聴く
■音楽の真価を余さず引き出す
製品名のSが表しているのはスペシャルなのか、スーパーなのか…。そう思わせるほどのハイエンドモデルの登場だ。
再生可能ファイルは192kHz/24bitはもちろんのこと、11.2MHz のDSDもネイティヴで聴くことができる。DAC ICはバーブラウンの「PCM1792A」を1基、クロックはデュアルで搭載。44.1kHz系と48kHzとで使い分ける。内蔵メモリーは128GBで、microSDカードスロット、光出力も搭載し、拡張性も申し分ない。
試聴してまず感じたのは音楽の力強さがアップすること。ロックでは歌声に熱がこもるようで、厚みも加わっている。余韻もたっぷりあり、ライブ感が引き立ってくる。全体に肉厚なサウンドだ。
それはジャズでも同様。バンドのプレーヤー達が繰り出す音が渾然一体となって耳の奥へと侵入する。そこに3Vrmsという高出力アンプの余裕を感じずにはいられなかった。
また、本機は3.5mmのバランス出力端子を搭載していることも大きな特長。対応のケーブルを使い試聴すると、解像度が随分上がったように思えた。たとえば、ジャズのサックスやトランペットが混濁せず、低域の深みも感じさせながら、きちんと描き分けられる。
DSDの11.2MHzファイルでは、ピアノやベースの余韻がゆったりと溶け合うように表現する。DSD録音ならではの空気感や奥行きも浮き彫りになる。なお、今後VUメーター付きのクレードルも登場する予定で、そちらも楽しみに待ちたい。
【Feature】
●3.5mm4極のバランス出力を搭載
3.5mm3極のアンバランス出力と光デジタル出力の兼用端子に加え、3.5mm4極のバランス出力も搭載。専用ケーブルを使うことで、より高解像度サウンドを楽しめる。
●11.2MHzのDSDネイティヴ再生に対応
DACに「PCM 1792A」を採用し、11.2MHzDSDのネイティヴ再生に対応。さらに高いドライブ力を追求し、アンプ設計にもこだわり、高い電圧と電流を出力できる回路を新開発した。
●高音質を再生する剛性の高いシャーシ
セレーション加工されたボディ背面は、発熱問題の解決と審美的な美しさの両面から採用されたもの。特に放熱はクロックの安定性にも寄与し、ノイズの最小化にも繋がっている。
【問い合わせ先】
コウォンジャパン
TEL/03-5840-5704
http://www.cowonjapan.com/