【特別企画】「コスパだけではない、本物の音質を備える」
VGPで連続金賞! ソフトバンクセレクションのイヤホン「SE-5000HR」が評価される理由
■バランスが整ったサウンドで、余韻まで丁寧に描写
まずは「iPod touch(第6世代)」に直結してサウンドを確認すると、密度感と音ヌケのバランスが整った分離良いボーカルが展開。適度なダンピングを持った低域が広がり良く音像を包み込み、ビートのキレも伴う見通し良いサウンドだ。生楽器の丁寧なアタック&リリースも素直に表現している。高域の浮き上がり方も誇張がなく、自然な音伸びを感じられる。
特定の帯域を持ち上げるようなこともなく、余韻を優しく丁寧に広がる描写にも好感が持てる。それほど制動感は高くなく、適度な柔らかさを持つ中低域がフォーカスを損なわずに耳当たり良く音像をまとめる方向に働き、長時間のリスニングでもストレスを感じることはないだろう。
■ハイレゾ再生ではそのポテンシャルを十分に発揮
続いてティアックの新型ポータブルアンプ「HA-P5」を用意し、iPod touchをデジタル接続、ハイレゾ環境で試聴を行ってみた(再生用アプリは「TEAC HR Audio Player for iOS」を使用)。全体的に音像が引き締まり、密度感はそのままに個々のパートがより分離良く感じられるようになる。楽器の前後感もより鮮明で、リリースのにじみがない、ひときわクリアで澄んだサウンドが展開する。
リヴァーブの響きも鮮明で、奥行き感の深い音場が広がる。女性ボーカルの口元も凛としてクールな艶を放つ。リズム隊は弾力良くベースとキックドラムの描き分けも的確だ。ハイレゾ音源が持つ情報量の多さもさることながら、解像感の高さが際立ち、演奏の抑揚や歌声の表情までも克明に描き出してくれる。余韻の消えゆくさまも丁寧に描き、S/Nの良さも格別だ。輪郭感はやや硬質なエッジを持つものの、キレの良さと音像の厚み感のバランスを適度に合わせこみ、ニュートラル調のきめ細やかなサウンドとしてくれている。
■ハイレゾ入門機にも、普段使いにも最適な1台
DSD音源では弦楽器の艶ハリを鮮やかに引き立たせ、胴鳴りを引き締めてフォーカス良く音像を浮き上がらせる。ボーカルは定位良くしなやかな音像としてまとめ、口元の艶も自然に表現。女性の声も潤い良く上品で、輪郭をキレ良く鮮明に描き出す。
シームレスで立体的な音像のリアルな描写性はいかにもマスター音源といえる世界観であり、1万円以下のイヤホンから奏でられるサウンドとは到底思えない。オーケストラの澄んだ広がりや制動感、粒立ち細かく丁寧なハーモニーのトレース力も再生環境にきちんと追随し、表情豊かに描き切る。
SE-5000HRは、ハイレゾ対応機の入門用としてはもちろん、普段使い用のイヤホンとしても最適な1台である。
<試聴音源>
・飛騨高山ヴィルトーゾオーケストラ コンサート2013『プロコフィエフ:古典交響曲』〜第一楽章(96kHz/24bit)
・The Cars『Heartbeat City』(192kHz/24bit)
・ClariS『PARTY TIME』(96kHz/24bit)
・Suara「キミガタメ」11.2MHzレコーディング音源(5.6MHzに変換)
・長谷川友二『音展2009・ライブレコーディング』(筆者自身による2.8MHz・DSD録音)
特別企画 協力:ソフトバンクセレクション
まずは「iPod touch(第6世代)」に直結してサウンドを確認すると、密度感と音ヌケのバランスが整った分離良いボーカルが展開。適度なダンピングを持った低域が広がり良く音像を包み込み、ビートのキレも伴う見通し良いサウンドだ。生楽器の丁寧なアタック&リリースも素直に表現している。高域の浮き上がり方も誇張がなく、自然な音伸びを感じられる。
特定の帯域を持ち上げるようなこともなく、余韻を優しく丁寧に広がる描写にも好感が持てる。それほど制動感は高くなく、適度な柔らかさを持つ中低域がフォーカスを損なわずに耳当たり良く音像をまとめる方向に働き、長時間のリスニングでもストレスを感じることはないだろう。
■ハイレゾ再生ではそのポテンシャルを十分に発揮
続いてティアックの新型ポータブルアンプ「HA-P5」を用意し、iPod touchをデジタル接続、ハイレゾ環境で試聴を行ってみた(再生用アプリは「TEAC HR Audio Player for iOS」を使用)。全体的に音像が引き締まり、密度感はそのままに個々のパートがより分離良く感じられるようになる。楽器の前後感もより鮮明で、リリースのにじみがない、ひときわクリアで澄んだサウンドが展開する。
リヴァーブの響きも鮮明で、奥行き感の深い音場が広がる。女性ボーカルの口元も凛としてクールな艶を放つ。リズム隊は弾力良くベースとキックドラムの描き分けも的確だ。ハイレゾ音源が持つ情報量の多さもさることながら、解像感の高さが際立ち、演奏の抑揚や歌声の表情までも克明に描き出してくれる。余韻の消えゆくさまも丁寧に描き、S/Nの良さも格別だ。輪郭感はやや硬質なエッジを持つものの、キレの良さと音像の厚み感のバランスを適度に合わせこみ、ニュートラル調のきめ細やかなサウンドとしてくれている。
■ハイレゾ入門機にも、普段使いにも最適な1台
DSD音源では弦楽器の艶ハリを鮮やかに引き立たせ、胴鳴りを引き締めてフォーカス良く音像を浮き上がらせる。ボーカルは定位良くしなやかな音像としてまとめ、口元の艶も自然に表現。女性の声も潤い良く上品で、輪郭をキレ良く鮮明に描き出す。
シームレスで立体的な音像のリアルな描写性はいかにもマスター音源といえる世界観であり、1万円以下のイヤホンから奏でられるサウンドとは到底思えない。オーケストラの澄んだ広がりや制動感、粒立ち細かく丁寧なハーモニーのトレース力も再生環境にきちんと追随し、表情豊かに描き切る。
SE-5000HRは、ハイレゾ対応機の入門用としてはもちろん、普段使い用のイヤホンとしても最適な1台である。
<試聴音源>
・飛騨高山ヴィルトーゾオーケストラ コンサート2013『プロコフィエフ:古典交響曲』〜第一楽章(96kHz/24bit)
・The Cars『Heartbeat City』(192kHz/24bit)
・ClariS『PARTY TIME』(96kHz/24bit)
・Suara「キミガタメ」11.2MHzレコーディング音源(5.6MHzに変換)
・長谷川友二『音展2009・ライブレコーディング』(筆者自身による2.8MHz・DSD録音)
特別企画 協力:ソフトバンクセレクション