【特別企画】有機ELテレビでチェック
日本でもついに配信スタート! 「ドルビービジョン」の実力を徹底検証
いま日本で見られるドルビービジョン対応コンテンツは、世界最大の映像配信サービスであるNetflixが制作したオリジナル作品群だ。
取材時点ではNetflixオリジナルの歴史ドラマ『マルコポーロ』のみだが、HDR配信対応予定として日本発で世界中のNetflixユーザーに視聴されている『シドニアの騎士』、そして『火花』などが告知されている。Netflixは夏までに100時間、今年中に150時間以上のHDR作品を提供するとアナウンスしている。
他にも日本のサービスではNTTぷらら「ひかりTV」が「ドルビービジョン」への対応を発表。また海外ではAmazonビデオでもドルビービジョン対応が既に発表されている。
画質へのこだわりに定評あるNetflixが作ったドルビービジョン対応作品に、次世代の高画質を牽引するLGの有機ELテレビを組み合わせたら、一体どれだけの高画質が引き出されるのか。今回、ワクワクしながらその高画質を体験した。
■「ドルビービジョン」で視聴した『マルコポーロ』の映像美は期待以上
試聴に際して使用したテレビはLGの有機ELテレビフラグシップモデル「OLED 65E6P」だ。LGの自社製有機ELパネルによって漆黒が表現できるだけでなく、HDR規格を推進する世界的な業界団体である「UHD Alliance」による品質保証「Ultra HD Premium」を取得したモデルである。
ドルビービジョンを見るのに、特に設定は必要ない。Netflixへアクセスするだけで、手間なくドルビービジョンの最高画質で視聴できる。
主に鑑賞した作品はNetflixオリジナルドラマの『マルコポーロ』。若き日のマルコポーロがモンゴル帝国の第5代皇帝であるフビライ・ハーンと出会い、その才気を買われて活躍する歴史ドラマだ。
筆者は『マルコポーロ』シーズン1全話をフルHD画質で視聴済みなのだが、LGの「OLED 65E6P」、そしてドルビービジョンで作品を観始めると、その作り込まれた映像美に改めて魅了された。
例えばエピード1の序盤にある、シルクロードを経てモンゴル帝国のフビライ・ハーンに謁見するシーン。フビライの身に付ける豪華絢爛な金の装飾のキラリとした輝きが目に飛び込み、ラテン人であるマルコポーロが目にしたであろう、その黄金の美しさに心奪われる。