アダプタの使い勝手は?
【レビュー】iPhone 7 “オーディオ周り” の機能・音質をチェック
■付属のLightning直結イヤホンの音質は?
続いてiPhone7に付属する、Lightning端子と直接接続するイヤホン「EarPods with Lightning Connector」もかんたんに試してみた。オーディオファンはほとんど使う機会はないだろうが、一般の方はまずこれを使うことになるだろう。
詳細は明らかにされていないが、AudezeなどのLightning直結ヘッドホンと同じ仕様としたら、イヤホンのリモコン部にDACを内蔵している可能性が高い。
いろいろな音源を聴いてみた結論を端的に述べると、付属イヤホンにしてはなかなかクオリティが高い。特に、深いところまで低音が出るので現代的なサウンドとの相性が良い。高域の解像感は低いものの、全体的に無理をしていないところに好感が持てる。
もちろん高級イヤホンと比べたら、いろいろと突っ込みどころはある。また密閉度が低く、外音が入りやすいという問題点もある。
だが、これまでエントリー〜ミドルクラスレベルのイヤホンを使っていたとして、それを先述の「Lightning - 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ」経由で聴くより、マシな音を聴ける場合が多いのではないかと感じた。
■iPhone 6とiPhone 7、Bluetoothの音質差はあるか?
さて、Appleは「AirPods」(関連ニュース)という自社製のワイヤレスイヤホンを開発し、10月後半に発売する予定だ。このためにわざわざ新たな通信用チップ「W1」を作ったほどで、今後の音楽再生の本命はワイヤレスである、という位置づけを明確に打ち出している。
まだ「AirPods」は発売されていないので、通常のBluetoothヘッドホンをiPhone 6とiPhone 7に接続。iPhone 7になって音質の違いがあったかを、念のため確かめてみた。使用したのはボーズ「QC35」で、いわゆるハイファイオーディオ用途に向けた製品ではないが、差があるかどうかを確かめるには十分と考えた。
数曲を交互に聴いてみたが、今回のテストでは、筆者の耳にはまったく同じように聞こえ、違いは感じられなかった。