新作の表示機能も便利
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まずは「新作」機能だ。これは文字通り、選択したサービスの新作を表示する機能。タイムライン表示されるので、今日追加された作品、きのう追加された作品、と遡ることができ、見落としが少なくなりそうだ。また表示する作品は「映画」「テレビ番組」ボタンでかんたんにフィルターでき、映画の新作だけを表示するなどということも容易に行える。
表示する作品の絞り込みは、さらに細かく行える。公開年を「●●年〜××年」と指定できるほか、評価についても、映画データベースのIMDbやRotten Tomatoesの点数で絞り込むことが可能。さらに価格帯、サービスの種類、ジャンルなども一つ一つ指定してフィルターをかけることができる。また画質についても「SD」「HD」「すべて」の3つから選択できる。
これらの機能をフル活用すれば、たとえば「1980年以降の作品で、IMDbの点数が8点以上のアクション映画を、HD画質で見られるものだけ表示する」などということができる。まさに至れり尽くせりだ。
作品をタップするとその作品の詳細が表示され、各サービスでの配信価格や販売価格、評価、キャストやスタッフ、あらすじなども見ることができる。
この作品詳細画面から「視聴リスト」に追加すると、自分の見たい作品、視聴した作品などをブックマークできる。なおログインすれば、この視聴リストを複数端末やブラウザで同期することも可能だ。
では、この「新作」機能が有用かというと、首を傾げたくなる部分が多い。一番大きな問題は、作品のカバーアートしか表示されず、しかも洋画の場合、多くのカバーアートが海外版であることだ。原題がアルファベットで表示されるだけということが多く、日本における作品名がわからないケースが多い。またカバーアートも海外と日本で異なる作品が多いため、ますます混乱してしまう。
もう一つの問題は、新作が多いときの表示方法だ。たとえばあるサービスに数十のタイトルが一気に追加されたというときでも、タイムラインのファーストビューで確認できるのは数作品だけ。横方向にスワイプしてスクロールすることで全作品を確認することはできるが、数作品を表示するたびに再読み込みが発生し、そのたびに待たされるので、すべてチェックするのにかなりの忍耐力を要する。
特にNetflixなど定額制サービスは、作品を一度に大量追加することが多く、このインターフェースは不便だ。別画面に遷移して全作品を一斉表示するなどUIを改善したら、かなり使いやすくなるだろう。