特殊素材NCF採用など注目の電源関連パーツの効果
最高峰コンセントカバー「105-D NCF」が登場! フルテック新開発アイテムの魅力を探る
壁コンセント周りを音質向上する「GTX Wall Plate」
■電源に強固な土台を提供する複合コンセントベース
このパーツは、壁コンセントを固定する下地土台ベースである。電流の流れない部分だが、コンセントの音質に大きな影響を与えることが知られている。基本的には素材の物性が音質に関係し、強固なベースにコンセントを固定する意味は大きい。
この製品は厚さ13mmのアルミ合金製で、振動を抑制する特殊制振塗装が施され、またテフロンのダンピングシートが付属する。
【GTX Wall Plateの仕様】
●シャーシ:シールド効果が高く輻射ノイズを遮断する、厚さ13mmのアルミ合金削り出し●仕上げ:効果的に振動を抑制する特殊制振塗装●付属品:コンセントカバーとの隙間にはフッ素樹脂のダンピングシートを採用●構造:ハイブリッド構造により高い制振性と輻射ノイズを遮断●サイズ:86W×13H×135Lmm(-0/+0.3mm)
20Aデュアル壁コンセント「GTX-D NCF(R)」
■NCFによる効果に加えて、電極素材を音質重視で選定
デュアル壁コンセントGTX-DのNCFバージョンだ。ボディ、カバー部にNCFを添加して音質を強化した、最高級モデルである。従来の通常タイプGTX-D(R)も継続発売されているため、違いを比較することも可能だ。
従来品も十分に優秀だが、NCFでは輪郭を明確にして格段に精度を高め、コントラスト、透明度、解像度を強化する。中低域の分解力や、締まりを強める。力があって混濁が少なく、音場空間も冴えて澄みきるクオリティが魅力的である。
この種のパーツには個性的な主張の強い製品もあるが、ここはオーディオ電源の入り口であり、解像度が高く、陰影コントラストの明確な製品を使いたいというのが筆者の考えだ。またプラグ電極を受ける部分は、接触用加圧バネを独立させた、業界初の純銅を使用した2ウェイ電極を採用。これによって、電極素材を音質重視で設計することを可能としている。
【GTX-D NCF(R)の仕様】
●電極部:純銅素材の非磁性ロジウムメッキ●本体:ナイロン+グラスファイバー(特殊セラミックパウダーとカーボンパウダー、特殊素材NCF調合)●カバー:ポリカーボネート●取り付けプレート:2mm厚ステンレス●サイズ:47.2W×28.0H×104.0Dmm●ワイヤー適応径:8AWG(MAX)●1口タイプのGTX-S NCF(R)(¥18,700/税別)もラインアップ
ネオダンパー・アウトレットカバー「105-D NCF」
■素材と構造へのこだわりが、副作用なく高解像度を生む
光沢のある美しい文様をみせる、フルテックの最高級コンセントカバー、ネオダンパー・アウトレットカバー「105-D NCF」。非金属、非磁性素材で構成されている。表面と裏面はNCFカーボンファイバーシートが使われ、内部には、機能性樹脂をベースとした特殊制振素材、ナノ単位のセラミックパウダー、カーボンパウダーで構成されたネオダンパー素材、およびNCFレジン材による複合構造としている。
コンセントGTX-D NCF(R)に装着して試聴すると、明確に輪郭を描き、コントラストもしっかりして、レスポンスに優れた高解像度調の性能を発揮する。SN比を高め、低音も引き締まり、分解力も高い。また、ある種のキャラクターが添加されてくるようなマイナス要素が感じられない点も評価できる。
【105-D NCFの仕様】
●ネオダンパーシート、NCF樹脂プレート、NCFカーボンファイバーシート(全ての素材に非磁性素材を採用)●付属ネジ:M4×12mm(ステンレス製)●本体サイズ:74×118.5mm±0.2mm(t:4.2mm±0.1mm)
[※2018年10月より後継モデルの105.1 NCF(¥19,900/税別)に移行]
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