特殊素材NCF採用など注目の電源関連パーツの効果
最高峰コンセントカバー「105-D NCF」が登場！ フルテック新開発アイテムの魅力を探る
公開日 2016/11/21 00:00
福田雅光
待望のオーディオ用スリム型IECコネクター2種類も登場
■従来は使えなかった機器や極太ケーブルにも接続できる
従来のオーディオ用IECコネクターに対応できなかった機器にも装着できる、コンパクトボディのFI-C15シリーズ。非磁性24k金メッキ「FI-C15（G）」（￥4,500／税別、写真左）と非磁性ロジウムメッキ「FI-C15 NCF（R）」（￥6,800／税別、写真右）の2種があり、（R）のボディにはNCFを採用
フルテックからスペースファクターを重視した、オーディオ用のスリムな角型IECコネクター2種類が登場した。通常のオーディオ用が使える部分は、すでに同社には魅力的な製品があるため、敢えて使う必要性を感じないかもしれない。
しかし機器側の条件によっては、このタイプしか使えないというスペースファクターの問題が存在し、この対策として新開発された待望のオーディオ用の製品である。
24k金メッキIECコネクター「FI-C15（G）」
■コンパクトながら高い剛性、金メッキ版は量感豊かな音
電極は24k金メッキ純銅素材、α導体を採用。ハウジングと電極絶縁部は、ナノカーボンパウダーを混合したオーディオグレードのナイロンとグラスファイバーを加えた素材が使われ、この種のタイプでは、格段に接触性や剛性が高い。
FI-C15シリーズ内部。3.5スケアの極太ケーブルにも対応し、結線の金具にも工夫を込めている。また新開発のケーブルクランプなどを採用、良好な工作性も特徴 ※主要金属パーツにはFURUTECH α（Alpha）プロセス処理（-196℃での超低温処理＆特殊電磁界処理）を実施
音質は、このタイプのなかでは低域や中低域の量感、厚みがたいへん豊かに得られ、落ち着いた深みのある、滑らかな音質が特色である。中高域の鮮明感はやや地味だが、相性のいいケーブルと組み合わせると真価を発揮する。
ロジウムメッキIECコネクター「FI-C15 NCF（R）」
■ロジウム版はNCFを採用、透明度が高く良好な分解力
電極は、ロジウムメッキを採用した純銅α導体。こちらのボディには、静電気対策に特殊素材NCFを混合した特徴がある。
音質は非磁性24k金メッキのGタイプよりも中高域へ帯域を広げ、透明度の高いオーソドックスな音質で、安定したバランスが特色。高域は格別に鮮明・広帯域な性質ではないが、中低域のエネルギーと良好な分解力を備え、ロジウムメッキながら硬質感を発生させない滑らかさのある音質が魅力で、幅広いマニアに対応する。
両モデルともに、基本構造は共通する。適応ケーブル外径は6.6〜16mmφで、ワイヤー導体径は3.5スケアまで対応。また電極へのワイヤー固定部にはワイヤーロッキング機構を採用し、抜けにくい構造で信頼性を高めているのも特徴である。
【FI-C15シリーズ共通仕様】
●電極部基材：純銅素材のα-導体●ネジ止めによる結線●ケーブル適応径：6.6mm〜16.0mmφ●ワイヤー適応径：最大3.5m㎡（12AWG）●サイズ：22.0mm×30.0mm×82.2mm（全長）●定格：2極＋接地、仕様10A 250V／15A 125V AC
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