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付け心地にもこだわった

サウンドに宿る“フィリップスらしさ”。Bluetoothイヤホン「SHB5950」レビュー

公開日 2016/12/27 10:38 海上 忍
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SHB5950を装着した途端に、周囲の雑音がすっと引くような静粛性を覚えるが、それは密閉型ハウジングによるところが大きい。小型ながら低域の量感をしっかり確保できている理由もここにありそうだ。

本製品を含むフィリップスブランドのカナル型イヤホンには、人間工学に基づき設計された外耳道の形状にフィットする楕円形の構造体「オーバルサウンドチューブ」が継続採用されており、それが一貫した"らしさ"を感じる理由なのだろう。付属のS/M/L3サイズのイヤーチップに交換すれば、より自分に適したフィット感を追求できることもうれしい。

実際に装着したところ。コンパクトだがキツくないジャストサイズで、着け心地も軽い

通話ボタン/音量ボタンが大きく、手元を見ないで直感的に操作できる

対応するコーデックはSBCのみだが、通勤・通学など移動時の利用がふさわしい本製品のこと、そこが機種選定の基準になるとは考えにくい。実際、移動中の電車やバスの中でSpotifyのストリーミングサービスを中心に試聴したが、密閉型ハウジングのメリットか低域・高域とも細りにくく、むしろフラット傾向の"フィリップスらしい音"を維持していることに感心したほどだ。密閉性の高さゆえ不必要なまでに音量を上げずにすむため、耳にも優しい。

フィリップスらしいフラットなサウンドで、密閉性の高さにより音楽への没入感も高い

あえて注文をつけるとすれば、電源オンやペアリング完了のタイミングで鳴るビープ音にちょっと色気がないことが気になるが、そこを除けばプライスパフォーマンスは良好で満足感は高い。ネックバンド型の扱いやすさ、長時間首にかけても疲れない30gという軽さ、フィリップスブランドの一貫した姿勢を感じさせる音質を考慮すれば、"初めてのBluetoothイヤホン"には手ごろなチョイスとなるのではないだろうか。

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