【特別企画】話題のUSB-DAC/ネットワークプレーヤー
もはや価格破壊? 9万円台でES9038PRO搭載、OPPO「Sonica DAC」のサウンドを聴く
次は、ハイレゾの中でもハイスペックなフォーマットを聴いた。女性ボーカルのRyu Miho『Call me』(DSD 11.2MHz DSF)では、スピーカー中央に点のようにボーカルが浮かび上がり、その周りの空気が見えるような生々しい音。ここまでのハイスペックフォーマットで優秀録音になると、デジタル/アナログという区別が意味を成さなくなることを改めて感じさせような、すごい音が出ている。DSDフォーマットの特徴である滑らかさに加え、エッジが効いてスピード感があることも印象的に残った。
■音源の素性を徹底的に引き出すネットワーク再生。アプリの完成度も高い
続いてはLAN入力から、NASに保存した音源をネットワーク再生した。専用の操作アプリ「Sonica App」はAndroid/iOS用が用意されているが、今回はiPad版を用いた。ちなみに、ネットワーク再生を行う場合、この操作アプリで簡単な初期設定を行う必要がある。
「アンドレア・バッティストーニ - イタリア・オペラ管弦楽・合唱名曲集」を聴いたのだが、USB-DAC再生と同様に情報量が多く、左右だけでなく上下方向にもサウンドステージが広がる。人気指揮者の階段を着々と歩むバッティストーニの官能的な演奏を、その意図を汲みように再現してくれる。Sonica DACは、音源に含まれている全ての音を徹底的に引き出そうとするキャラクターを持っていることがよくわかる。
本機は、上述の通りロスレス・ストリーミングの「TIDAL」、そして「Spotify」に対応している。TIDALで聴くダイアナ・クラール『Wallflower』(44.1kHz/16bit FLAC)はハイレゾファイルをよくチェックに用いているので音の良し悪しは一聴してわかるのだが、ボーカルの質感、情報量、空間表現ともに秀逸。ロスレスとはいえ、Sonica DACはストリーミングからもこれだけの音を引き出してくれるのだ。
専用の操作アプリケーションソフト「Sonica App」の完成度についても記しておきたい。このアプリは、自社開発による独自のユーザーインターフェイスを備え、NAS内の音源を探して再生するまでの操作をスムーズに行えることが大きな特徴だ。
本格的なプレイリスト再生(キュー再生)機能を備え、再生順番や曲の個別消去にも対応。ランダム再生、リピート再生もできる。USBストレージに保存したライブラリも、ネットワーク再生同様に扱える。アルバムアートの拡大表示にも対応。レスポンスも良好だ。音質はもちろん機能面も含めて、本機のネットワーク再生はUSB-DACのおまけではない。専用プレーヤーとも互角に渡り合える実力を備えている。
■USBストレージ再生を試す
最後は、USBストレージからのファイル再生を試す。USBメモリーをフロントパネルに接続し、Sonica Appから再生操作する。操作の手順や表示はネットワーク再生と同様だ。音楽ファイルのタグを認識してのツリー表示にも対応する。大容量ストレージを接続することで、NASを使うことなく、音楽ライブラリをアプリから閲覧・再生するという使い方も可能となる。
なお、USBストレージ再生はアプリから操作する仕様となる。ところで取材を通して唯一気になったのは、入力によってアプリから切り替えできるもの(ネットワーク、USBストレージ、Aux、Bluetooth)と、本体からの切り替えが必要なもの(USB-DAC、同軸/光デジタル)があることだ。この点が気になるかどうかは、ユーザーの利用スタイル次第だろう。
音質比較のためUSBストレージ再生でもバッティストーニを再生してみたが、音色/音調は先に聞いたUSB-DAC、ネットワーク再生と同傾向。あえてその差を語るなら、低域と高域がやや強調される印象だ。
■音源の素性を徹底的に引き出すネットワーク再生。アプリの完成度も高い
続いてはLAN入力から、NASに保存した音源をネットワーク再生した。専用の操作アプリ「Sonica App」はAndroid/iOS用が用意されているが、今回はiPad版を用いた。ちなみに、ネットワーク再生を行う場合、この操作アプリで簡単な初期設定を行う必要がある。
「アンドレア・バッティストーニ - イタリア・オペラ管弦楽・合唱名曲集」を聴いたのだが、USB-DAC再生と同様に情報量が多く、左右だけでなく上下方向にもサウンドステージが広がる。人気指揮者の階段を着々と歩むバッティストーニの官能的な演奏を、その意図を汲みように再現してくれる。Sonica DACは、音源に含まれている全ての音を徹底的に引き出そうとするキャラクターを持っていることがよくわかる。
本機は、上述の通りロスレス・ストリーミングの「TIDAL」、そして「Spotify」に対応している。TIDALで聴くダイアナ・クラール『Wallflower』(44.1kHz/16bit FLAC)はハイレゾファイルをよくチェックに用いているので音の良し悪しは一聴してわかるのだが、ボーカルの質感、情報量、空間表現ともに秀逸。ロスレスとはいえ、Sonica DACはストリーミングからもこれだけの音を引き出してくれるのだ。
専用の操作アプリケーションソフト「Sonica App」の完成度についても記しておきたい。このアプリは、自社開発による独自のユーザーインターフェイスを備え、NAS内の音源を探して再生するまでの操作をスムーズに行えることが大きな特徴だ。
本格的なプレイリスト再生(キュー再生)機能を備え、再生順番や曲の個別消去にも対応。ランダム再生、リピート再生もできる。USBストレージに保存したライブラリも、ネットワーク再生同様に扱える。アルバムアートの拡大表示にも対応。レスポンスも良好だ。音質はもちろん機能面も含めて、本機のネットワーク再生はUSB-DACのおまけではない。専用プレーヤーとも互角に渡り合える実力を備えている。
■USBストレージ再生を試す
最後は、USBストレージからのファイル再生を試す。USBメモリーをフロントパネルに接続し、Sonica Appから再生操作する。操作の手順や表示はネットワーク再生と同様だ。音楽ファイルのタグを認識してのツリー表示にも対応する。大容量ストレージを接続することで、NASを使うことなく、音楽ライブラリをアプリから閲覧・再生するという使い方も可能となる。
なお、USBストレージ再生はアプリから操作する仕様となる。ところで取材を通して唯一気になったのは、入力によってアプリから切り替えできるもの(ネットワーク、USBストレージ、Aux、Bluetooth)と、本体からの切り替えが必要なもの(USB-DAC、同軸/光デジタル)があることだ。この点が気になるかどうかは、ユーザーの利用スタイル次第だろう。
音質比較のためUSBストレージ再生でもバッティストーニを再生してみたが、音色/音調は先に聞いたUSB-DAC、ネットワーク再生と同傾向。あえてその差を語るなら、低域と高域がやや強調される印象だ。