【特別企画】人気機種がBluetoothモデルに
音楽とエンタメに振動で“臨場感”をプラス! Skullcandy「Crusher Wireless」を試す
■リスニングスタイルに合わせて振動の量を調整
「Crusher Wireless」の“震える”機構が、音楽リスニング用途に通用するのか、期待を込めてiPhone 7とペアリングして音楽を聴き込んでみる。
まずは、RADWIMPSの『前前前世(movie ver.)』を聴いてみる。スライダーを完全に絞ると“振動”は無効になり、音楽リスニング用として予想以上に普通に通用するサウンド。バランスとしてはドライにすべての帯域を癖なく出すタイプ。重低音は量的には若干強めだが、ベース音をメロディアスに鳴らすためロックにちょうどよい水準。
気になる“震える”効果は、重低音がかかるとスピーカーユニットの振動のような震えが伝わる感覚といったところで、まさしく体に音楽が伝わるイメージに近く、AVファンとしても気持ちよい音楽リスニング体験として受け入れられるものだ。
振動の大きさはスライダーによる調整が可能。実際にロックを聴き込んでみると、完全にカットしてない最低値付近では反応せず、ベースが反応するのがスライダーの1/5目盛り位置あたり、バスドラまで振動するのが1/3の目盛り位置。スライダーを引き上げると反応する音の大きさと共に音圧と振動が増え、1/2の目盛り位置を越えると普通の音楽用としては大きすぎる程度だろうか。調整位置は特に意識しなくても、音楽を聴きながらアナログのスライダーを動かせば自分にハマるポイントにたどり着けるはずだ。
一方、「Crusher Wireless」のライブな音楽体験として本領発揮のジャンルはEDM。三代目 J Soul Brothersの『R.Y.U.S.E.I.』はスライダーの1/2目盛り以上まで上げると、まさしくビートの刻みがズンズンと耳から体へと伝わってくる。
『R.Y.U.S.E.I.』のあのPVの世界にのめり込むならスライダーは2/3目盛りの位置でもしっくり来るし、1曲くらいのリスニングならド派手にMAXで聴いても文句なし。音楽を正しく”聴く”ことを求めるか、それともライブな音楽体験として重低音を”感じる”か、リスニングスタイルに合わせて“振動”の強さを調整したい。