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【特別企画】開発者インタビューも!

米V-MODAのイヤホン「FORZA」を試す。ワイヤレス&スポーツという新たな挑戦の成果とは?

公開日 2017/05/02 19:22 折原一也(メール取材:SP DIVISION)
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V-MODAエンジニアが語る「FORZA」開発の狙い

さて、ここからはV-MODA製品の開発のキーマンである、エンジニアにメールインタビューを行ったので、その内容をご紹介していこう。

―― そもそも、「FORZA」シリーズはどのようなコンセプトに基づいて開発したのですか。

エンジニア:「FORZA」はイタリア語で「力」を意味しています。「FORZA」のコンセプトは、オールラウンドなイヤホンをつくることでした。従来のオーバーヘッド型ヘッドホン「CROSSFADE M-100」に代わるイヤホンをつくることが目的でした。

V-MODAのサウンドをいつでもどこでも手軽に楽しめるように開発された「FORZA」シリーズ。いずれもスポーツ向けだが、他ブランドとは異なるシャープなデザインを採用しており、個性を主張することができる

—— 「FORZA」シリーズではどのような音質を目指しましたか。

エンジニア:EDMをはじめとするいまの音楽に最適な音を目指した「V-MODAサウンド」に従うものです。つまり、重低音が効いていて、エネルギッシュなサウンドです。

―― シリーズ唯一のワイヤレスモデルである「FORZA METALLO WIRELESS」はどのようなサウンドを目指しましたか。

エンジニア:ミュージシャンやDJに好まれている「CROSSFADE M-100」のサウンドシグネチャーをワイヤレスイヤホンでも再現することを目指しました。5.8mm小型ネオジム・ドライバーを採用していますが、このドライバーは非常に軽く、スポーツ中でも重さが気になりません。もちろん、V-MODAの基準を満たすサウンドを備えていたのも採用理由のひとつです。

CROSSFADE M-100(マット・ブラック)

―― なるべくプラスチックを使用しないというのもV-MODAのモットーだそうですね。

エンジニア:そうですね。「FORZA METALLO WIRELESS」も、高音質と高い耐久性を狙い、航空機グレードのアルミニウムを筐体に採用しました。また、CNC(コンピューター数値制御)と呼ばれる方法によって鍛造しました。これはコンピューターによって刃物の動きを制御するもので、V-MODAの特徴である六角形の筐体を作り上げるには欠かせない手法でした。

―― ネックバンドには「Titanium TrapLock」という独自技術も採用されていますね。

エンジニア:はい。人間工学に基づいた設計がされていて、どのような身体のサイズにもフィットします。また、TrapLockにはニッケル・チタンワイヤーを採用しました。このニッケル・チタンワイヤーは柔らかく、形状記憶特性も備えています。

―― いずれのモデルも六角形のデザインを採用していますね。

エンジニア:V-MODAのデザインは角ばっているのが特徴で、多くの製品は六角形のデザインを採用しています。これはブランドのアイデンティティといってもよいでしょう。また、FORZA METALLOには「Diamond Shape」を採用したケブラーケーブルを使用しています。これもV-MODAならではのデザインです。このケーブルは非常に強く、一般的なイヤホンケーブルの20倍もの耐久性を備えています。

―― 最後に、日本のヘッドホンファンに向けてのメッセージをお願いします。

エンジニア:ワイヤードの2モデルはActiveFlexイヤー・フックやActiveFlexスポーツ・フィンを付属しており、スポーツにぴったりです。また、ハイレゾにも対応しており、お手持ちのハイレゾ音源を手軽に楽しむことができます。その一方、ワイヤレスのFORZA METALLO WIRELESSで私たちは新たな試みにチャレンジしました。TrapLockをはじめ、ActiveFlexイヤー・フック、2つのノイズキャンセリング・マイク、防滴設計、10時間のバッテリー駆動など、その試みは実に多岐に渡ります。
 
ガジェット好きの日本の皆さんはFORZAシリーズを気に入ってくれるでしょう。「M-100」のサウンドをイヤホンでも再現したFORZAシリーズは、オーディオの楽しみを日常にもたらしてくれるはずです。

—— ありがとうございました。

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