【特別企画】開発者インタビューも!
米V-MODAのイヤホン「FORZA」を試す。ワイヤレス&スポーツという新たな挑戦の成果とは?
■評論家・折原一也が音質と使い勝手をレビュー
最後に、これまで数多くのオーディオ製品に触れてきた評論家・折原一也氏に「FORZA」シリーズ3モデルを試していただき、その音質と使い勝手をレビューしていただいた。
▼「FORZA METALLO WIRELESS」
FORZA METALLO WIRELESSは首の後ろにケーブルをかけて装着するトレンドのネックバンドスタイルで、重さは22.5gと軽量。まるで身体の一部になったかのような着け心地だ。それもそのはず。人間工学に基づいた設計がされており、チタニウム製「TrapLock」ネックバンドが肩にフィット。激しい運動時でも外れにくいという。操作系はケーブル部分にある3ボタンリモコン部にまとめられており、スマホの通話、音量調節、曲のコントロールが行える。着信時には、本体に搭載されたバイブレーションで知らせてくれるギミックも備えている。
実際のサウンドは、EDMはもちろん、さまざまなジャンルをこなす実力派。ロックを聴いても、エレキギターのキレとともに男性ボーカルがクリアに引き立つ。ジャズはピアノのクリアさ、空間再現のスケール感を見事に再現した。
▼「FORZA」
ハイレゾ対応スポーツイヤホンの弟分が「FORZA」だ。小口径の5.8mmネオマグネシウムドライバーとポリマー筐体を採用。40,000Hzまでのハイレゾ周波数帯域をカバーする。耳孔に余裕で収まる六角形の小型筐体を採用し、非常に軽く、女性でも取り回しやすい。3サイズ付属するActiveFlexスポーツ・フィンは柔らかなラバー状で、非常に扱いやすく、耳にフィットしやすい。さらにケーブルを収めつつ耳掛けできるActiveFlexスポーツイヤー・フックを装着すれば、激しい運動時でもずれにくくなるだろう。
RADWIMPSの『前前前世(movie ver.)』(48.0kHz/24bit)を聴くと、エレキギターの豊かな情報量とともに、リズム感をテンポよく引き出す低音が抜群に心地よい。ボーカルは演奏とともに引き立ち、シンバルの金属音の表現も自然で、音の粒立ちまでも伝わってくる。『ラ・ラ・ランド オリジナル・サウンドトラック』の『アナザー・デイ・オブ・サン』でも、ピアノの質感、ジャズ演奏のダイレクトな音場感が伝わり、楽器の前後の位置関係や高さなどの見通しもよく、オールマイティなイヤホンだ。
▼「FORZA METALLO」
ハイレゾ対応イヤホンの兄貴分がFORZA METALOだ。5.8mmネオマグネシウムドライバーに、航空機でも採用されている軽量アルミニウムを筐体に採用。ActiveFlexスポーツ・フィンやActiveFlexイヤー・フックといった豊富な付属品は「FORZA」と共通だ。
RADWIMPSの『前前前世(movie ver.)』 を試してみると、ギターの音の質感とドラムの低音の存在感が増し、『アナザー・デイ・オブ・サン』も音の見通しが一段と向上。普段使いからスポーツまで通用する実力機だ。
「FORZA」シリーズは、音質、デザイン、快適性、そのすべてを兼ね備えたスポーツイヤホンだ。他人とは違う、こだわりのモノをお探しなら、ぜひ選択肢に加えてほしい。
(特別企画 協力:ローランド)