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遅延大幅減で “音ゲー” も増える? 次期「Android O」で大きく変わるオーディオ環境

公開日 2017/08/02 09:45 海上 忍
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■Android Oのオーディオ再生

では、Android OでHi-Fiオーディオ再生はどのように変わるのだろうか。

ひとつ確実なことは、Bluetoothオーディオ(A2DP)でサポートされるコーデックの増加だ。Android Oのデベロッパープレビューおよびパブリックベータでは、従来から標準サポートされていたSBCやAACに加え、ソニーが開発した「LDAC」とクアルコムの「aptX HD」という2つのHi-Fiコーデックが収録されている。もちろん、それらのコーデックに対応したレシーバー(Bluetoothヘッドホン/スピーカー)が必要となるが、特定の端末でなければLDACやaptX HDで再生できないという現在の状況は大幅に改善される。

USBオーディオについては、現状維持と見てよさそうだ。AndroidにおけるUSBオーディオは、Android 5.0のときOSレベルで正式にサポートされて以降、OSレベルでの再生(最大48kHz/16bit、DSD不可)とアプリ内蔵ドライバによる再生(最大384kHz/32bit、DSD可)に分かれており、この仕様はAndroid Oでも変更されない。最大48kHz/16bitというAudio Flingerの制約がAndroid Oでも残るということだ。

USB Type-C端子のみ装備する端末の場合、USB DACの接続にはUSB Type-CのOTGケーブルが必要になるが、一方ではDAC内蔵のType-Cイヤホンが登場するなど再生方法のバリエーションが増えている。Android OではLDACやaptX HDによるHi-Fi Bluetoothオーディオ再生が一般化しそうだが、ワイヤードで音楽を聴くスタイルが急速にしぼむこともないだろう。

Android Oパブリックβが動作するNexus Player。UIにそれほどの変化は見られないが……

β版プログラムに登録したデバイスだけがβテストに参加できる


オーディオ再生用にはType-Cポートしか装備しない端末が増えつつある(画像はHTC U11)
後編では、オーディオ目線でのAndroid Oにおける最大の進化といえる、LDACおよびaptX HDサポートの実際についてお届けする予定だ。

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