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「WH-1000XM2」「WI-1000X」も同時レポート

<IFA>ソニー初の完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000X」最速レビュー

公開日 2017/09/01 00:15 折原一也
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WI-1000Xもノイズキャンセルを有効とした状態でサウンドを体験してみると、インナー型でありながらヘッドバンド型のWH-1000XM2にも通じる静寂と、精緻で伸びやかさでストレートに空間表現も引き出す、作り込まれた上質なサウンドを継承している。低音は十分に沈み込むパワーと共に低域の情報量まで引き出す。欧州での価格は330ユーロで、日本国内の販売価格は3万円台後半程度が予想される。ハイエンドのイヤホンとしても納得の実力派だ。

1000Xシリーズのネックバンドイヤホン版にあたる「WI-1000X」

アプリによるコントロールは基本的に「WH-1000XM2」と共通

ワイヤレス・ノイズキャンセリング・イヤホンとなると、ハイエンドのライバルもわずかなカテゴリ。注目度は左右独立フルワイヤレスの「WF-1000X」に譲ることになるだろうが、発売後にサウンドクオリティで評価の上がりそうなモデルだ。

ソニー初の左右独立完全ワイヤレス「WF-1000X」もチェック

1000Xシリーズとして最も注目度の高いであろうモデルが、左右独立型で完全ワイヤレスのWF-1000Xだ。型番は1000Xシリーズで揃えられているものの、ノイズキャンセリングの性能と機能(外音取り込みはプリセットのみ)、およびハイレゾ非対応という点において、WH-1000XM2、WI-1000Xとは区別されている。もっとも、完全ワイヤレスのノイズキャンセリング対応モデルというフィーチャーは注目に値する。

ソニー初の左右独立完全ワイヤレス、そして業界初のノイズキャンセリング対応「WF-1000X」

充電ケースに入れて持ち運ぶという完全ワイヤレスモデル基本を抑えている

実際にWF-1000Xのサウンドを体験してみると、ノイズキャンセリング性能が圧倒的だったWH-1000XM2やWI-1000Xと比べ、一般的なノイズキャンリングモデルうの水準に収まる。しかし繰り返しになるが、完全ワイヤレスのノイズキャンセル対応モデルという取り組みは業界初で、一般的なイヤホンとしては十分すぎるほどの静寂感を確保している。

また気になる音質については、音の解像感とダイナミックさ、そしてパワフルさと高音質を両立した、ソニーらしいハイクオリティのサウンド。ただし、IFA 2017の会場内においては、すぐ隣にネックバンド型のWI-1000Xが置かれてデモしている事もあり、直接比較してしまうと、タイプなりの差はある。

「WF-1000X」の音質は完全ワイヤレスとしては良いが、「WI-1000X」には届かないレベル

一方で装着感は非常に快適。完全ワイヤレスイヤホンとして一般的なサイズだが、耳孔へと正しくフィットを狙った形状と、無理なく装着できる重さ・サイズとのバランスが絶妙で、従来のイヤホンと同じ感覚で装着できるはずだ。

WI-1000Xはネックバンドの存在感があることを考えると、WF-1000Xが魅力的に見える方は多いだろう。欧州での発表価格は220ユーロで、日本円では2万円台後半と、価格面を考えると納得といったところ。

完全ワイヤレスでノイズキャンセル対応、充電ケース底面にNFCというソニーらしい機能面も含め、今回の最注目モデルであることは間違いない。

(折原一也)

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