連載<オーディオワンショット>
【レビュー】B&W「700シリーズ」のステレオスピーカー全6機種を、藤岡誠が早速聴いた
・704 S2 ¥178,000(税別・1台/ブラック)
ウーファー×2+ミッドレンジ+トゥイーターの構成によるトールボーイ・フロア型3ウェイ。CM S2シリーズではCM8 S2(¥140.000・1台/ブラック)に相当する。ミッドレンジは13cm口径のコンティニアム振動板。ウーファーは13cm口径のエアロフォイル振動板で2個並列駆動。このようなユニットの構成や横幅165mmというスリムな外観から私は、ブックシェルフ型の最小モデルの707 S2に2個のウーファーを加えてトールボーイ・フロアー型に仕立てた印象を持つ。キャビネットのみの外形寸法はW165×H925×D277mm。質量18.5kg。
聴こえは、高域方向が上昇気味。中域周辺はかなり明るい表現。低域はハイスピード。今回のトールボーイ・フロア型の中では個性的な音調。
・703 S2 ¥240,000(税別・1台/ブラック)
3ウェイ・トールボーイ・フロア型。弟分の704 S2に比べるとずっと充実したシステム。16.5cm口径ウーファー+15cm口径ミッドレンジ+トゥイーターの構成。本体のみの外形寸法はW200×H990×D321mm。質量は25kgである。CM S2シリーズでは「CM9 S2」(¥185.000・1台/ブラック)が対応する。
聴こえは、中域周辺がわずかに明るく、トータルとして高分解能で繊細さも併せ持つ。コストパフォーマンスが高い。
・702S2 ¥315,000(税別・1台/ブラック)
新700シリーズのトップエンドのトールボーイ・フロア型。16.5cm口径ウーファー×3+15cm口径ミッドレンジ+高剛性ボディの“オントップ”トゥイーターの構成で本格的3ウェイ。3個のウーファーは並列駆動だ。キャビネット本体の外形寸法はW200×H994×D364mm。トゥイーターと台座を加えると高さは1087mm。全体としてスリムな印象。CM S2シリーズでは「CM10 S2」(¥300,000・1台/ブラック)が対応。なお、CM S2に対して新700シリーズの価格は意外なほど抑えられているのが魅力で本機も例外ではない。能率は90㏈(2.83V)で使い易い。
聴こえは、広帯域にわたってエナジーバランスが整い、音楽の奥行き表現はもとより音像の定位もリアルである。付帯音も十二分に抑制され、高分解能かつ広ダイナミックレンジだ。低域方向も伸張し制動が効いている。聴く音楽ジャンルを選ばないのも大きな魅力だ。
◇
以上が新700シリーズのシンプルな内容である。聴こえは、いずれも一連のCM S2シリーズのモデルとは大きく異なる。読者も遠くない時期に聴取する機会があると思うが、聴けばきっと進化を感じるだろう。
(藤岡誠)
ウーファー×2+ミッドレンジ+トゥイーターの構成によるトールボーイ・フロア型3ウェイ。CM S2シリーズではCM8 S2(¥140.000・1台/ブラック)に相当する。ミッドレンジは13cm口径のコンティニアム振動板。ウーファーは13cm口径のエアロフォイル振動板で2個並列駆動。このようなユニットの構成や横幅165mmというスリムな外観から私は、ブックシェルフ型の最小モデルの707 S2に2個のウーファーを加えてトールボーイ・フロアー型に仕立てた印象を持つ。キャビネットのみの外形寸法はW165×H925×D277mm。質量18.5kg。
聴こえは、高域方向が上昇気味。中域周辺はかなり明るい表現。低域はハイスピード。今回のトールボーイ・フロア型の中では個性的な音調。
・703 S2 ¥240,000(税別・1台/ブラック)
3ウェイ・トールボーイ・フロア型。弟分の704 S2に比べるとずっと充実したシステム。16.5cm口径ウーファー+15cm口径ミッドレンジ+トゥイーターの構成。本体のみの外形寸法はW200×H990×D321mm。質量は25kgである。CM S2シリーズでは「CM9 S2」(¥185.000・1台/ブラック)が対応する。
聴こえは、中域周辺がわずかに明るく、トータルとして高分解能で繊細さも併せ持つ。コストパフォーマンスが高い。
・702S2 ¥315,000(税別・1台/ブラック)
新700シリーズのトップエンドのトールボーイ・フロア型。16.5cm口径ウーファー×3+15cm口径ミッドレンジ+高剛性ボディの“オントップ”トゥイーターの構成で本格的3ウェイ。3個のウーファーは並列駆動だ。キャビネット本体の外形寸法はW200×H994×D364mm。トゥイーターと台座を加えると高さは1087mm。全体としてスリムな印象。CM S2シリーズでは「CM10 S2」(¥300,000・1台/ブラック)が対応。なお、CM S2に対して新700シリーズの価格は意外なほど抑えられているのが魅力で本機も例外ではない。能率は90㏈(2.83V)で使い易い。
聴こえは、広帯域にわたってエナジーバランスが整い、音楽の奥行き表現はもとより音像の定位もリアルである。付帯音も十二分に抑制され、高分解能かつ広ダイナミックレンジだ。低域方向も伸張し制動が効いている。聴く音楽ジャンルを選ばないのも大きな魅力だ。
以上が新700シリーズのシンプルな内容である。聴こえは、いずれも一連のCM S2シリーズのモデルとは大きく異なる。読者も遠くない時期に聴取する機会があると思うが、聴けばきっと進化を感じるだろう。
(藤岡誠)