動画再生能力が大幅強化
【レビュー】iPhone 8のAV機能をチェック! HDR/ドルビービジョン画質やカメラ性能を検証
さて、iPhone 8のフロント側のFaceTime HDカメラも、センサーは7MP、F値2.2というスペックはiPhone 7と同じだ。
だがこちらも、実際に写真を撮ってみると画づくりに違いが見えてきた。
iPhone 8の方が暗部のディテール再現力が高い反面、人物の肌色は少し赤みが強調されている。セルフポートレートを撮影する際には血色がよく、健康的にみえるから良いかもしれないが、目で見る色合いに近いのはiPhone 7の方だと思う。
iPhone 8の動画記録は新たに4K/60p撮影にも対応した。iPhone 7は最高で4K/30pだったので、この差は大きい。両モデルを使って4K/60p動画と4K/30p動画を撮影してみると、iPhone 8の動画の方がより滑らかで残像感が少なく、クリアで目が疲れないように感じられた。
【iPhone 8で撮影した4K/60p動画】
【iPhone 7で撮影した4K/30p動画】
さて、これはiOS 11へのアップデートで追加された機能だが、静止画は「HEIF」、動画は「HEVC」という圧縮コーデックをサポートしたことによって、ファイル一件あたりの容量が小さくなり、iPhoneの内蔵ストレージが効率よく使えるようになった。今回の撮影もHEVCとHEIFを使って行った。
このHEVCとHEIFをPCに取り込んだ際のハンドリングが気になる向きも多いだろう。PCにAirDrop機能を使って転送したところ、それぞれ静止画はJPEG、動画はH.264のフォーマットに自動変換された。それぞれのファイルフォーマットの細かな挙動などは、また別の機会に検証したい。