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動画再生能力が大幅強化

【レビュー】iPhone 8のAV機能をチェック! HDR/ドルビービジョン画質やカメラ性能を検証

公開日 2017/09/22 21:15 山本 敦
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さて、iPhone 8のフロント側のFaceTime HDカメラも、センサーは7MP、F値2.2というスペックはiPhone 7と同じだ。

だがこちらも、実際に写真を撮ってみると画づくりに違いが見えてきた。

iPhone 8の方が暗部のディテール再現力が高い反面、人物の肌色は少し赤みが強調されている。セルフポートレートを撮影する際には血色がよく、健康的にみえるから良いかもしれないが、目で見る色合いに近いのはiPhone 7の方だと思う。

(PCビューでは左、スマホビューでは上がiPhone 8。同じく右と下がiPhone7)FaceTime HDカメラでセルフィー撮影。髪の毛のディテールはiPhone 8がより細かく再現するし、肌色も健康そうに見えるが、実際の色より少し強調気味のように感じる

iPhone 8の動画記録は新たに4K/60p撮影にも対応した。iPhone 7は最高で4K/30pだったので、この差は大きい。両モデルを使って4K/60p動画と4K/30p動画を撮影してみると、iPhone 8の動画の方がより滑らかで残像感が少なく、クリアで目が疲れないように感じられた。

【iPhone 8で撮影した4K/60p動画】


【iPhone 7で撮影した4K/30p動画】


さて、これはiOS 11へのアップデートで追加された機能だが、静止画は「HEIF」、動画は「HEVC」という圧縮コーデックをサポートしたことによって、ファイル一件あたりの容量が小さくなり、iPhoneの内蔵ストレージが効率よく使えるようになった。今回の撮影もHEVCとHEIFを使って行った。

このHEVCとHEIFをPCに取り込んだ際のハンドリングが気になる向きも多いだろう。PCにAirDrop機能を使って転送したところ、それぞれ静止画はJPEG、動画はH.264のフォーマットに自動変換された。それぞれのファイルフォーマットの細かな挙動などは、また別の機会に検証したい。

iPhoneで撮影した静止画ファイル30件をAirDropでMacBookに転送するとJPEG変換のプロセスが発生するが、数秒ほどで転送が完了した

次ページ内蔵スピーカーが強力に。AV性能の実力は非常に高い

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