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JVC “K2 Bluetooth” は、ほかとは違う高音質! 野村ケンジが注目ヘッドホン・イヤホンをいち早く聴いた

公開日 2017/11/06 12:00 野村ケンジ/構成:ファイルウェブ編集部
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なおK2テクノロジーによる高音質化処理はヘッドホン/イヤホン側で行われるため、どんなDAP/スマートフォンでも本技術を利用可能。また、Bluetooth接続されたコーデックに合わせて自動的に設定を切り替えるため、ユーザー側で設定を切り替えるなどの必要はない。加えて、今回の対応新製品群はK2テクノロジーのオンオフも可能だ。

SU-ARX01のネックバンド部の内側。K2のオンオフボタンを装備している

評論家の野村ケンジ氏は“K2 Bluetooth”について、ワイヤレス化してもしっかりとK2テクノロジーの効果を体感できる完成度に仕上がっていると評価。「特にMP3音源のような場合にK2をオンにすると、圧縮された音特有の伸びのない感じ、強弱の粗さを、圧縮前のCDを聴いているようなレベルまでさり気なく補完してくれる」と語る。

ワイヤレスレシーバー「SU-ARX01BT」については、「SOLIDEGE innerであれば“02”との組み合わせがおすすめだ」とコメント。「SOLIDEGE 02 innerとSU-ARX01BTはバランスの良さがストレートに表現できる組み合わせだ」と評価する。

■高い完成度を見せる「SOLIDEGE inner」

SOLIDEGEについてはもう少し整理が必要だろう。そもそもJVCのヘッドホン/イヤホンは現在、「CLASS-S」「N_W」「XX」「AE」といったレーベルごとに製品を展開。これまでSOLIDEGEは、「ライフスタイルに合った等身大の新しい世界の提案」をコンセプトとした「N_W」レーベルに属する製品として、イヤホン「HA-FD7」とヘッドホン「HA-SD7」が登場していた。

一方、前述のように今回の「SOLIDEGE inner」は「CLASS-S」としての展開。「CLASS-Sを冠するにふさわしい完成度に仕上げることができたため」(同社スタッフ)だという。フルステンレスの削り出しボディに新開発D3ドライバーユニット、リケーブル対応、通常掛けと耳掛け両方に対応するファインアジャスト機構と、音質にも使い勝手にも徹底的にこだわっているモデルだ。

SOLIDEGE innerは耳掛けスタイルと通常スタイルの両方に対応

野村氏は「SOLIDEGE inner」の完成度を高く評価。「“02”は解像感の高さや分離のよさをしっかり感じられる正統派で、ジャンルを選ばず使用できる。上位機の“01”はそれよりもボーカルや楽器の音がグッと前に出てきて臨場感が高まり、音楽そのものの魅力を楽しめる印象。解像感やトランジェントが凄く上質なモデルだ」と語る。

また、ノズルを交換して音質チューニングを変更できるのもSOLIDEGE innerの特徴のひとつ(SOLIDEGE 01 innerのみ対応)。「QuestyleのハイレゾDAP『QP2R』と組み合わせて試したが、ノズルをブラスにして聴くEarth, Wind & Fireでは『ベースがこんなにいい鳴りっぷりするのか!』と感じさせられ、たまらないグルーブ感が味わえた」と野村氏はコメント。

SOLIDEGE 01 innerはノズル部を交換することで音色を調整可能。チタン・ステンレス・真鍮の3種類を同梱する

「プレーヤーが持つヘッドホンの駆動力によっても変わってくるので、単純な音の好みだけでなく、組み合わせるプレーヤーによってノズルを変えるのもいいだろう。QP2Rの場合はクラシックならステンレス、ロック系ならブラスの相性がよかった。チタンは一番聞きやすいが帯域特性に少しクセがある印象で、これがピッタリとハマるプレーヤーがありそうだ」とし、「非常に色々なことが楽しめる。さらに突き詰めたくなるイヤホンだ」と評した。

なお、N_Wの新製品「HA-SD70BT」と「HA-FD70BT」もSOLIDEGEの名を冠している。プレミアムなCLASS-Sに属するSOLIDEGE innerと同じ系統の音質を、より身近に入手できるモデルがN_Wレーベルで展開されると考えればよいだろう。

また、ハイレゾ時代の新基準たる音づくりを提案した第⼀弾「SIGNA」から始まったCLASS-Sラインは、今後「SOLIDEGE」と「WOOD」という2つの軸を中⼼に展開されることになる。

JVCヘッドホン/イヤホンの各レーベルごとの位置づけ。「WOOD」と「SOLIDEGE」はCLASS-SとN_Wの両方で展開されることになる


いずれのモデルもJVCが自信を持って送り出す実力機。ファイルウェブでは、本記事を皮切りに“K2 Bluetooth”製品群の実力へ徹底的に迫る連続企画を展開する。ぜひ期待して欲しい。

(協力:JVCケンウッド)

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