【特別企画】柔らかネックバンドとマグネットで使い勝手も良好
RHA「MA750 Wireless」「MA650 Wireless」レビュー。Bluetooth化した大ヒットイヤホンの実力は?
■シリコンネックバンドは柔らかで収納にも便利!
まずは「MA750 Wireless」と「MA650 Wireless」で共通のネックバンド部や装着感および外観などを見て行こう。
ネックバンドはシリコン素材で覆われていて手触りが良い。素材の特性上、素肌に触れても違和感が少なく、特に汗ばむ夏場は快適だろう。冬場でも冷たく感じにくいはずだ。バンドが細くなっている部分は変形が自在で、折り畳めばコンパクトに収納できるのも嬉しいポイント。もちろん、折れ型が残ることもなく、拘束を解けば瞬時に首に優しくフィットする原型に戻るので、使い勝手も良好だ。
また「MA750 Wireless」と「MA650 Wireless」ともに、本体部の背面同士が磁石で吸着するように設計されているので、音楽を聴かないときは、ループ状にしておくと脱落の心配が少なく、ポータブルにも適した機能美を備えている。
個別には、「MA750 Wireless」はケーブルを耳の上に掛けるオーバーイヤータイプで、「MA650 Wireless」はケーブルをそのまま下方に流す設計。両モデルともネックバンドタイプで、ケーブルが短いので引っ張られる感はなく、装着感としては大きな差を感じない。
もちろん動きが多い用途や、より安定した装着性を望むなら、「MA750 Wireless」が有利なのは間違いない。
そのほか両モデルには素材がステンレスとアルミという違いがあるが、色味や質感という観点では、ほぼ同等の印象。製品選びの決め手とはならないだろう。逆に、異なる素材でも近似した見映えに整えているのは、RHAのこだわりだろう。
■兄弟機のキャラクターを比較する ― 柔らかで透明感ある750、クールでダイレクトな650
音質はまず、プレーヤーとして「A&ultima SP1000」を用い、ハイレゾ音源を中心にaptX接続で確認。基本的な傾向として、「MA750 Wireless」は音が柔らかく、透明感たっぷりの余韻が美しく響き、音場も広く感じられる。対する「MA650 Wireless」はクールな音調でダイレクトに迫って来る印象で、キャラクターに大きな違いを感じる。