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PC使わず手軽にロスレスリッピング

オンキヨーのハイレゾスマホ「GRANBEAT」と「CDレコ」で、PCレスのCD取り込みを試す

公開日 2018/02/02 13:41 編集部:成藤正宣
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FLAC形式によるロスレス・リッピングが可能

せっかく音質重視のGRANBEATを使うのだから、データが高音質で保存されるよう設定したい。画面左上をタップすると現れるメニュー画面から「設定」を開き、最上段近くの「保存音質」を選択する。

設定画面

初期状態ではAACによる非可逆圧縮形式となっているので、ここを「ロスレス圧縮」にしておけば、取り込んだデータはCDと同等音質のFLAC形式で保存される。なお、どうしても楽曲保存数を優先したいのであれば、AACは96kbps〜320kbpsの間でビットレートが選択できるので、256kbpsまたは320kbpsに設定するといいだろう。

ロスレス形式のFLACか、AACで保存できる

これで最低限の準備は整ったが、もし取り込み作業を自宅で行うなら、自宅のWi-Fiルーターとの接続作業もしておきたい。通常はgracenoteから取り込んだCDの楽曲情報を音楽データへ埋め込む際に、いったんCDレコ - GRANBEAT間のWi-Fi接続を切る必要があるのだが(リッピングはGRANBEATとCDレコ間のWi-Fiダイレクトで行われるからだ)、CDレコにWi-Fiルーター情報を登録しておけば、CD取り込みと同時に楽曲情報を音楽ファイルに埋め込むことができる。

Wi-Fiの設定方法だが、設定画面の中に「ドライブの設定」欄にある設定メニューをタップすれば、CDRI-W24AI2本体に関する項目を表示することができる。その中の「無線設定」から、Wi-FiルーターのSSIDとパスワードを入力すれば完了だ。

「CDレコ」本体のWi-Fiに関する設定はこの画面から行う

ほかにも設定画面では、取り込んだデータの保存先をSDカードやNASに変更することなども可能。利用状況に応じて変更したい。

保存先フォルダも変更可能。NASを選択することもできる

CDリッピングの他、書き出しやバックアップ機能もある

CDの音楽をGRANBEATに取り込んだら、MUSICアプリでそのまま再生

いよいよ実際にCDをGRANBEATに取り込んでみよう。CDレコ前面ベゼルに埋め込まれているボタンを押すと、トレーが飛び出すのでCDをセット。

ベゼルにうっすら浮かんだ取り出しボタンを押せば、トレーが飛び出してくる

トレーを戻せばすぐにCDの読み取りがはじまり、アプリの「CDを取り込む」項目からCDの情報が閲覧できる。このとき事前にWi-Fiルーターとの接続設定を済ませていれば、gracenoteからの曲情報読み込みも行われる。

「CDメニュー」を開き、「CDを取り込む」をタップ

取り込んだ後でもgracenote検索は利用できる

あとは取り込みたい曲にチェックを付けて、「取り込み開始」ボタンをタップするだけでリッピング開始。完了すれば自動的にCDが排出される。なお、8曲45分入りのCDで何度かリッピング所要時間を計測してみたが、5GHz帯接続で3〜4分、2.4GHz帯接続で4〜5分、という結果になった。使える環境にあるならば、やはり5GHz帯接続がオススメだ。

CD情報適用後の取り込み画面。プレビュー再生も可能

CD取り込みはおおよそ5分前後。電波が途切れると途中でキャンセルされる

取り込んだデータは、初期設定ではGRANBEATの「MUSIC」→「cdrec」フォルダ内にアルバムごとに保存されている。「CDレコ」アプリでそのまま再生もできるし、あるいは普段使い慣れているGRANBEAT標準プレーヤーアプリやサードパーティーアプリでも同じように聴くことができるだろう。

「CDレコ」アプリはプレーヤーとしても動作する



本格的な音質志向のハードウェアを備えたAndroid搭載スマートフォンとして、いち早くCDレコに対応したGRANBEAT。ハイレゾダウンロード販売やストリーミングサービスが普及しつつある現在、CDリッピングなんて何をいまさら、などという向きもあるかもしれないが、小規模レーベルやインディーズ作品など、いまだCDでしか流通していない音源はまだまだ多い。ずっと昔に購入し、いまなお自宅に眠らせているというCDをお持ちのご家庭もあるはずだ。

いまやネットがメインというユーザーにとって、CDという媒体をもういちど身近な存在にしてくれるだろう

GRANBEATとCDレコのタッグは、そういったCD音源を最新デバイスで手軽に手元へよみがえらせる、新しい選択肢を与えてくれている。

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