明るい部屋でも鮮やかに
スクリーンセットだから簡単キレイ! エプソンプロジェクター「EH-TW650S」でリビングシアターを楽しむ
続いてプロジェクターを設置。幕面に映像が歪みなくピッタリと収まるのが理想で、スクリーンとプロジェクターの位置関係を整える必要がある。その点、EH-TW650の場合は、80型の場合、比較的短焦点で場所を取らず、また、ズームレンズの搭載により、1.81m〜2.19mの間で選ぶことができる。
さらに、高さを調整した際の上下台形歪みは自動でピタッと調整され、斜横めから投写した際に生じる台形歪みも、レンズ横のスライドバーで直感的に調整できる。設置場所を選ばず、すぐに適正な映像が得られるという訳だ。スクリーンの大画面映像を無理なく生活空間に導入し、長く利用するには、こうした機能性こそが重要と心得よう。
■明るい環境でも動画・写真などをキレイに楽しめる
設置が終わったら、何でも好きな映像を映し出そう。EH-TW650は、HDMI端子を2つ備えているので、ブルーレイレコーダーを接続すれば、映画や音楽などのブルーレイ作品、テレビの放送番組や録画が楽しめるほか、最近人気のドングル型ストリーミング受信端末を接続すれば、NetflixやAmazonプライムビデオといった配信動画も視聴することができる。
映像はとにかく明るくパワフル。リビング程度以上の明るい部屋でもカラフルで鮮明な映像が得られる。エプソンの3LCD方式は、R(赤)、G(緑)、B(青)の光を常に連続的に投写している点で、一般的な単板式のDLP方式と異なり、カラー映像の明るさや鮮やかさは、スペック値からの期待を上回るものだ。その明るさのため、完全な暗室で横長の映画を視聴すると、上下の黒帯がグレーに浮いたように見えてしまうが、それも明るい部屋なら気にならない。16:9の黒帯の無い映像ならなおさらだ。
もし部屋を暗くして映画館の雰囲気で鑑賞したいなら、ランプモードを「低」にすると良い。適度な明るさに落ち着いて黒も引き締まり、ファン音も低減してシアターらしくなる。映画ファンなら映像モードで「シネマ」を選ぼう。ランプが「低」に切り替わり、色調も適度に抑えられ、ワンタッチで最適な映像が得られる。
精細度の面では、やはり「フルHD」が活きる。ワンランク下のWXGA(1,280x768)と比較すると、画素のツブツブが見える、見えないの大差。画質以前の大きな違いで、映画を見るなら「フルHD」は非常に重要なポイントだ。
スクリーンを利用すると、映像が平滑で、色味もEH-TW650の実力を引き出してくれる。画質にこだわるなら、スクリーンの利用が早道だ。
画質を最も重視する場合は、スクリーンの真正面にプロジェクターを設置しよう。台形補正を利用しない場合、フルHDの画素数を最大限に活かせ、精細度と明るさの両面で有利だからだ。映像の周りに余計な光が見えないのも好都合だ。
手軽さ優先さなら壁投写も一案。おおむね平坦で白く見える壁なら、相応の映像を楽しむことができる。
ほか、機能面では、WiFi内蔵で、専用アプリをインストールしたスマホから、写真、WEB画面、ドキュメント、カメラ動画映像を映し出せるのが面白い。特に写真を映し出す機能は重宝しそうだ。自身が撮影した写真が、3LCDならではの明るく色鮮やかな大画面で投写されると、臨場感満点で仲間と盛り上がれること請け合いだ。
手軽に導入できて画質面でも優れたスクリーンセットの「EH-TW650S」。憧れのスクリーン大画面が日常になる。
(鴻池賢三)