[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
【第209回】イヤピコレクション 2018! 注目シリコンイヤーピース続々登場、6製品イッキ聴き
●audio-technica「ER-CKS50(SOLID BASS 2018)」
同社「SOLID BASS」シリーズイヤホンの2018年モデルに標準付属するイヤーピースの単品販売。イヤーピース自体には特段の説明がされていないが、イヤホン本体の説明において「本体導管の内径やイヤピースの高さを調整し、より多くの高域成分を伝達可能に」と表現されている。
小さくはない口径とホーン形状は開放的な音調を想像させるが、実際には真逆。音の広がりは抑え密度をぎゅっと上げ、濃密でパワフルな音に寄せてくるところが興味深い。
●acoustune「AET07」
基本的には同社イヤホン用に設計されていると思われるが、大きからず小さからずの口径、ストレートな音の経路など癖のない作りになっており、音調も癖が少なく汎用性が高い。大口径や小口径のイヤーピースからの変更での「微調整」に使いやすそう。カラーも印象的だが、そのカラーはサイズごとに異なる。
●ZERO AUDIO「ZH-EP2」
音の通り道は小口径&ストレートで、その部分が共通のfinal Eとは音も似た傾向。それでいて外形は異なり装着感も違うので、装着感の部分で使い分けることができそう。また、audio-technica「ER-CKS50(SOLID BASS 2018)」とこちらは、1ペア170円未満というお手頃さもポイント。癖の少なめなイヤーピースを手頃な価格で入手できる。
●SpinFit「CP240」
サードパーティ製の汎用品としては珍しいダブルフランジ形状。先端が耳の奥まで入るので装着感の癖は強め。小口径かつ音の通り道が長いことからか、その経路で音がしっかりシェイプされる印象。ということで一般的な形状のイヤーピースからのこちらに換えると装着感も音調も大きく変わる場合が多いので、大胆な変化がほしいときに活躍してくれそうだ。
高橋敦 TAKAHASHI,Atsushi 趣味も仕事も文章作成。仕事としての文章作成はオーディオ関連が主。他の趣味は読書、音楽鑑賞、アニメ鑑賞、映画鑑賞、エレクトリック・ギターの演奏と整備、猫の溺愛など。趣味を仕事に生かし仕事を趣味に生かして日々活動中。 |
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