音質、機能、ポータビリティが揃う優秀モデル
圧倒的に音が良いiOS端末向けマイク、SHURE「MV88」は “モバイルジャーナリスト” にもうってつけ!
私のようなライター/ジャーナリストの仕事の基本は「人の話を聞くこと」である。特にインタビュー取材の機会には、相手の声をクリアに残す録音機器は欠かせないツールだ。理想を言えば、なるべく小さく・軽く、しかも高品質な音が録れるレコーダーが欲しいところだが、その両方を兼ね備えた製品はなかなか簡単に見つからない。
ところが最近では、iPhoneのLightning端子に直接接続して使う外付けマイクに優秀な製品が増えている。海外では、スマホを使って動画撮影を行い、それを現地から直接アップロードする「モバイルジャーナリスト」が次第に増えているというが、そういった用途に売って付けだ。
そこで今回取り上げるのが、音質と機能、ポータビリティの3拍子が揃っていることで高く評価されている、シュアのLightning直結型マイク“MOTIV”「MV88」だ。
MV88は2015年に発売されて以来、iOS対応の定番外付けマイクとして不動の人気を誇るヒットモデルだ。その機能の全容や便利な使い方を知るためには、当編集部スタッフの(実践レポート)が役に立つので、本稿と合わせて読んでもらいたい。
最も大きな特徴はとにかく“音が良い”ことである。その大きな要因は「コンデンサー型マイクでステレオ録音」が可能になるからだ。感度が高く、あらゆる周波数の音がバランス良く集められ、しかも情報量が豊かで切れ味も鋭いサウンドが得られる。
例えば、複数のメンバーが参加する会議の場面でも各々が小声で交わした会話を拾い、声の繊細なニュアンスから、話者の感情の変化を生々しく伝えてくれる。録音を聴き直しながら、取材時の情景がよりリアルに思い出せるので、原稿執筆作業が驚くほどはかどる。
録音ファイルの音質は最大48kHz/24bitまで設定できる。専用アプリを使う外付けマイクとして、音質とファイルサイズのバランスをうまく両立させた仕様だと思う。マイクとしての本領である、楽器の演奏やボーカルのプライベートレコーディングにも大活躍してくれる。音質設定は専用アプリを使って、サンプリング周波数が48kHzと44.1kHzから、ビット深度が24bitと16bitから選べ、それぞれを掛け合わせた4パターンから選択できることになる。
MV88には音声録音アプリ「ShurePlus MOTIV」に加えて、動画撮影アプリ「ShurePlus MOTIV Video」も用意されているので、用途によって使い分けられる(ダウンロードはこちら:音声用/動画用)。音声録音アプリの細かい機能とセットアップについてはPHILE WEBのレポートが詳しく紹介しているので、ここでは細かな説明は割愛する。ここでは、録音前の下準備として、5つのDSPプリセットモード選択がとても効果的であることを伝えておきたい。
プリセットの内容は「スピーチ/歌声/フラット/アコースティック楽器/バンド」の5種類。デフォルトのフラットを選んでおけば、大方どんな状況でも失敗なく録音ができる。なお専用アプリから録音するサウンドのコンプレッション効果は、強弱が3段階から変えられる。「ヘビー」を選んで録ってみると、賑やかな場所で聞こえづらくなりがちなインタビュー相手の声が、細部まで聞き取りやすくなった。
MV88の専用アプリ「ShurePlus MOTIV」に搭載されている機能の中で、私が特に重宝したのは、録音ファイルを「トリム」「分割」できる簡易なエディット機能だ。ファイルの音声をイヤホンでプレビューしながら、直感的な操作によって不要箇所を削ったり、会話の節目ごとにファイルを切り分けることができる。取材現場から直接データをアップロードするモバイルジャーナリストも重宝するに違いない
また、MOTIVシリーズではMV88以外にも、用途やシチュエーションに合わせた様々なマイク製品を用意している。「MOTIV特設ページ」にて活用方法が紹介されているので、こちらもぜひ参照いただきたい。
ところが最近では、iPhoneのLightning端子に直接接続して使う外付けマイクに優秀な製品が増えている。海外では、スマホを使って動画撮影を行い、それを現地から直接アップロードする「モバイルジャーナリスト」が次第に増えているというが、そういった用途に売って付けだ。
そこで今回取り上げるのが、音質と機能、ポータビリティの3拍子が揃っていることで高く評価されている、シュアのLightning直結型マイク“MOTIV”「MV88」だ。
MV88は2015年に発売されて以来、iOS対応の定番外付けマイクとして不動の人気を誇るヒットモデルだ。その機能の全容や便利な使い方を知るためには、当編集部スタッフの(実践レポート)が役に立つので、本稿と合わせて読んでもらいたい。
最も大きな特徴はとにかく“音が良い”ことである。その大きな要因は「コンデンサー型マイクでステレオ録音」が可能になるからだ。感度が高く、あらゆる周波数の音がバランス良く集められ、しかも情報量が豊かで切れ味も鋭いサウンドが得られる。
例えば、複数のメンバーが参加する会議の場面でも各々が小声で交わした会話を拾い、声の繊細なニュアンスから、話者の感情の変化を生々しく伝えてくれる。録音を聴き直しながら、取材時の情景がよりリアルに思い出せるので、原稿執筆作業が驚くほどはかどる。
録音ファイルの音質は最大48kHz/24bitまで設定できる。専用アプリを使う外付けマイクとして、音質とファイルサイズのバランスをうまく両立させた仕様だと思う。マイクとしての本領である、楽器の演奏やボーカルのプライベートレコーディングにも大活躍してくれる。音質設定は専用アプリを使って、サンプリング周波数が48kHzと44.1kHzから、ビット深度が24bitと16bitから選べ、それぞれを掛け合わせた4パターンから選択できることになる。
MV88には音声録音アプリ「ShurePlus MOTIV」に加えて、動画撮影アプリ「ShurePlus MOTIV Video」も用意されているので、用途によって使い分けられる(ダウンロードはこちら:音声用/動画用)。音声録音アプリの細かい機能とセットアップについてはPHILE WEBのレポートが詳しく紹介しているので、ここでは細かな説明は割愛する。ここでは、録音前の下準備として、5つのDSPプリセットモード選択がとても効果的であることを伝えておきたい。
プリセットの内容は「スピーチ/歌声/フラット/アコースティック楽器/バンド」の5種類。デフォルトのフラットを選んでおけば、大方どんな状況でも失敗なく録音ができる。なお専用アプリから録音するサウンドのコンプレッション効果は、強弱が3段階から変えられる。「ヘビー」を選んで録ってみると、賑やかな場所で聞こえづらくなりがちなインタビュー相手の声が、細部まで聞き取りやすくなった。
MV88の専用アプリ「ShurePlus MOTIV」に搭載されている機能の中で、私が特に重宝したのは、録音ファイルを「トリム」「分割」できる簡易なエディット機能だ。ファイルの音声をイヤホンでプレビューしながら、直感的な操作によって不要箇所を削ったり、会話の節目ごとにファイルを切り分けることができる。取材現場から直接データをアップロードするモバイルジャーナリストも重宝するに違いない
また、MOTIVシリーズではMV88以外にも、用途やシチュエーションに合わせた様々なマイク製品を用意している。「MOTIV特設ページ」にて活用方法が紹介されているので、こちらもぜひ参照いただきたい。
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