<山本敦のAV進化論 第166回>
最新「Spotify」は無料でどこまで使える? 2018年のアプデで進化したポイントを試した
2018年はモバイルアプリの無料版サービスについて、プレイリスト機能の強化が図られた。使用開始時にユーザーの好みをヒアリングして、結果に基づいたプレイリストを自動生成する「Welcome Mix」や、Spotifyで音楽を聴きこむほどにユーザーの好みを学習し、これまた自動的に作成されるプレイリスト「Daily Mix」は、まもなくサービスが開始される予定だ。
ユーザーの好みをマニュアルでアプリに学習させるサムアップ、サムダウンの機能である「いいね!」「この曲を再生しない」も最近追加された。それぞれ評価を付けた楽曲は「プレイリスト」タブから内容を確認できる。
無料版のユーザーは、ストリーミング再生音質を「高音質」まで、ダウンロード再生は「標準音質」までしか選べない。ただしセルラー通信によるストリーミング再生時にもパケット通信量を抑えられるよう、設定から「データ節約モード」が選択できるので安心だ。設定をオンにすると自動的に24kbpsの「低音質」に固定される。
外部オーディオ機器との連携は、ワイヤレススピーカーやホームシアターシステムなど、Wi-Fiオーディオ機器の中に、Spotify Connect対応製品が増えている。スマホやタブレットにSpotifyアプリをインストールし、ホームネットワークを介してワイヤレススピーカーにSpotifyの音源をキャストできる便利な機能だ。
スマホとスピーカーをBluetoothで接続して聴くパターンと違い、ワイヤレススピーカーが音楽ストリーミングのデータを受信するので、機器によってはスマホ無しで音楽再生できるのが良いところ。もちろんスマホアプリを活用すればもっと便利で、その場合、Spotifyから聴きたい曲を探して再生するためのリモコンになるイメージだ。スピーカーで音楽を聴きながら、スマホにかかってきた電話に応答して通話も可能だ。
Googleアシスタント内蔵スマートスピーカーやヘッドホン・イヤホンも、Spotifyと親和性の高いオーディオ機器だ。それぞれ音声検索で聴きたい曲を探して再生できる。アマゾンのEcho、LINEのClovaがまだSpotifyに対応していないので、いまのところSpotifyユーザーでスマートスピーカーの購入を検討しているなら、Googleアシスタント対応製品がベターだ。
なお、Googleアシスタント内蔵スマートスピーカーとの連携は、Spotifyの契約が無料版でも利用できる。ただしオンデマンド再生の心地よさを考えると、プレミアム版の方が圧倒的におすすめだ。プレミアム版の契約は不要と感じたらいつでも解約できるので、これから初めてSpotifyを試す方は、100円/3ヶ月間のプレミアム版トライアルを活用してみてはいかがだろうか。
(山本 敦)