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ケーブル周りクオリティアップの頼もしい味方

フルテック「NCF Booster」の効果を徹底検証。プレーヤーから壁コンまで段階的な増設を体験レポート

公開日 2018/09/25 11:00 鈴木 裕
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フルテックが新開発した、ケーブル周りを中心とした電源環境を整えるアクセサリー「NCF Booster(NCFブースター)」。発売(2017年9月下旬)以来、導入ユーザーにリピーターが相次ぐなど大反響となっている。静電気対策効果を発揮する特殊素材「NCF」(ナノ・クリスタル・フォーミュラ)を採用し、振動対策とともに安定性も高める従来なかったものだ。では、実際にどんな効果があるのか、大いに気になるところだ。今回、オーディオシステムのなかに最初の1個から段階的に増やしていく形で、どこにどのように効くのか、多様な部位それぞれでの導入効果をひとつひとつレポートする。

フルテックのコネクター/ケーブルホルダー、NCF Booster(32,800円・税抜)。端子周りの弛みや垂れ下がりなど、これま で不安定だった電源端子類の振動や静電気の悪影響を改善する

NCF Boosterの画期的効果を体験(Text by 鈴木 裕)

端子周りの課題を解決して、幅広く応用できる待望の製品

電源ケーブルのプラグ部分。これを支えつつ、上からも押さえる形で使用するのがNCF Boosterだ。

ポイントは、絶妙な材料の組み合わせ方にあるのかもしれない。オーディオグレードのABS樹脂、NCF調合ナイロン樹脂、ステンレスブロック。

制振だけでなく、静電気もコントロールしているという。とにかく、その効果を検証した。

テストはフルテックの試聴室で行った。スピーカーシステムはフォーカルのMaestro UtopiaEvo。エレクトロニクス類は逐次紹介していこう。

NCF素材の効果を、まず電源ボックスで確認

立体感やクリアネスが向上し、細やかな階調を描き分ける

NCFの何たるかを知るためもあって、まずはNCF素材を採用した最新のフラッグシップ電源ボックスe-TP809NCFと、口数は少ないが基本的にはその先代にあたるe-TP309(生産完了品)との比較から始める。

フルテックのフラッグシップ電源ボックス「e-TP809 NCF」(360,000円/税抜)への装着。最初の1個なら、まずはここでぜ ひ試してみたい

NCFという素材による効果は顕著だった。音場空間の奥行きが出て、その見通しもいい。そもそもクリアネスが大きく向上している。

各音像の立体感や音像同士の間にある空間も見えてくる。音色的には階調表現が細やかになり、硬い/柔らかいといった描き分け能力が高い。このe-TP809NCFを使った状態で、以降のテストを行っている。

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